箱根町立箱根湿生花園

箱根町立箱根湿生花園

神奈川県足柄下郡箱根町仙石原に位置する箱根町立箱根湿生花園は、日本で初めての湿生植物園として知られています。この植物園は、単に植物を展示するだけでなく、湿原という特殊な生態系を保護し、来園者にその重要性を理解してもらうことを目的としています。

歴史

箱根湿生花園は、1976年（昭和51年）に仙石原湿原の価値を広く知らしめるために開園しました。同時に、湿原の環境保護という重要な使命も担っています。1979年（昭和54年）には、昭和天皇と香淳皇后が須崎御用邸への移動の際に立ち寄られ、その重要性が改めて認識されました。

アクセス

箱根湿生花園へのアクセスは、公共交通機関を利用するのが便利です。

箱根湯本駅 からは、箱根登山バスに乗り、仙石案内所前で下車後、徒歩約8分。
強羅駅 からは、観光施設めぐりバス（箱根登山バス）に乗り、箱根湿生花園で下車。
バスタ新宿・東京駅 からは、高速バスで仙石案内所前まで行くことができます。

利用案内

開園時間や入園料は以下の通りです。

開園時間: 午前9時から午後5時まで（最終入園は午後4時30分）
休園日: 12月1日から3月19日まで（冬期休園）
入園料: 大人（中学生以上）700円、小人（小学生）400円

四季折々の植物

箱根湿生花園では、四季を通じて様々な湿生植物を観察できます。特に見どころとなる植物を季節ごとに紹介します。

春

春には、ミズバショウ、ザゼンソウ、フクジュソウなどの春を告げる花々が咲き誇ります。その他にも、ミスミソウ、トキワイカリソウ、カタクリ、オオバナノエンレイソウ、サクラソウ、カキツバタ、ヒメシャクナゲ、ニリンソウ、クロユリなど、多様な植物が見られます。

夏

夏には、ニッコウキスゲ、ハマナス、ノハナショウブ、ヒメユリ、ハス、カワラナデシコ、コオニユリなど、夏らしい鮮やかな花々が園内を彩ります。

秋・冬

秋には、マツムシソウやリンドウが咲き、紅葉の美しいオオモミジも見られます。冬期は休園となりますが、雪景色の中で静かに春を待つ植物たちの姿もまた格別です。

その他の情報

園内には、「とってよいのは写真だけ」という洒落の効いた立て看板があり、訪れる人々の心を和ませています。

まとめ

箱根湿生花園は、湿生植物の多様性を学び、自然の美しさを堪能できる貴重な場所です。箱根を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。四季折々の植物の変化を楽しむことができ、何度訪れても新たな発見があるでしょう。

外部リンク

箱根町立箱根湿生花園 - 箱根全山 〜旅のテーマパーク箱根〜

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