米原ジャンクション

米原ジャンクション（まいはらジャンクション）

米原ジャンクションは、滋賀県米原市三吉に位置し、名神高速道路と北陸自動車道を結ぶ重要なジャンクションです。このジャンクションは、トランペット型をしており、中日本高速道路株式会社の彦根保全・サービスセンターによって管理されています。この地には、かつて米原本線料金所も併設されていました。

歴史

当初、このジャンクションは「まいばらインターチェンジ」と呼ばれていましたが、2001年6月に米原町の町名に合わせて「まいはらインターチェンジ」と変更されました。しかし、2005年2月14日に米原市が誕生した際、市名が米原駅に合わせたため、インターチェンジ名と地名の間で再びずれが生じています。

北陸自動車道の計画段階では、名神高速道路との接続地点を大津と米原のどちらにするかで地域間での対立がありました。1964年、国鉄湖西線の実現を機に、米原での接続が決定しました。1975年10月8日に武生ICから米原JCTまでの実施計画が認可され、建設工事が始まりました。

建設にあたっては、既設の番場パーキングエリアの土地を一部利用し、名神高速道路の本線を約908メートル南側に迂回させる必要がありました。この迂回路は1975年に設置され、ジャンクションの本格的な工事は1978年度から開始されました。この工事によって名神高速道路の下を通る道路が建設され、米原工業団地の開発が促進されるきっかけとなりました。1980年4月7日に北陸自動車道の敦賀ICから米原JCTが開通し、同年6月19日には米原ICも供用を開始しました。

接続道路

E1 名神高速道路（27-1番）
E8 北陸自動車道

米原本線料金所

米原本線料金所は、不正通行を防止する目的で1980年4月7日から2007年5月31日まで設置されていました。北陸自動車道に本線チェックバリアを設ける構想は1960年代からあり、全国的な高速道路網が完成した際に料金収受を効率化するため、高速道路を複数の料金圏に分割する計画がありました。1971年5月には北陸自動車道米原付近に料金所用地を取得しましたが、長距離逓減制の分断やターミナルチャージの問題から、検討が必要とされました。

しかし、東名高速道路を中心に通行券の交換による不正通行が頻発したため、その対策として米原本線料金所が試験的に運用されることになりました。米原が選ばれた理由は以下の通りです。

1. 米原インターチェンジと米原ジャンクション間の距離が短く、交通の輻輳が懸念された。
2. 太平洋側と日本海側の気象条件が異なる地点であり、気象や規制の情報を周知するのに適していた。
3. 北陸自動車道の交通量が比較的少なく、初期の設置場所として最適であった。

この料金所では、料金の徴収は行われず、検札所として機能していました。開通当初は名神高速道路のパンチカード式通行券と北陸自動車道の磁気式通行券の交換が行われていましたが、1988年12月1日からは名神高速道路も磁気式通行券に切り替わったため、検札のみとなりました。ETCの普及、利用者負担の軽減、料金所運営費用の削減などを背景に、2007年5月31日に東名高速道路の豊橋本線料金所と共に廃止されました。その後、2007年12月の竣工を目指して料金所の撤去工事が行われました。

隣接施設

E1 名神高速道路：(27)関ヶ原IC - 伊吹PA - (27-1)米原JCT - (28)彦根IC
E8 北陸自動車道：(27-1)米原JCT - (1)米原IC

参考文献

米原町史編さん委員会『米原町史通史編』米原町役場、2002年3月29日。
佐滝剛弘『高速道路ファン手帳』中公新書ラクレ、2016年。ISBN 978-4-12-150559-0。
首都高速道路株式会社・阪神高速道路株式会社ほか（監修） 編『高速ジャンクション＆橋梁の鑑賞法』講談社、2019年8月6日。ISBN 978-4-06-516777-9。
『高速道路の施設技術史 -施設技術のアーカイブス-』高速道路調査会、2019年12月。
『福井を伝えて一世紀 福井新聞百年史』福井新聞社、2020年3月27日。

関連項目

日本のインターチェンジ一覧 ま行

外部リンク

* 標識ナビまっぷ 名神・東海北陸エリア - 中日本高速道路 (一覧に米原JCT/ICの記載あり)

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