粟佐橋

粟佐橋（あわさばし）

粟佐橋は、長野県千曲市に位置し、千曲川を跨ぐ千曲市道3110号線の一部を担う橋長428.5メートルの橋梁です。この橋は、異なる構造を組み合わせた独特な設計が特徴となっています。

概要

粟佐橋は、右岸側の比較的低い土地には箱桁橋を、左岸側の高い土地には鈑桁橋を採用しています。この設計により、地形の変化に対応し、効率的な橋梁構造を実現しています。

形式: 鋼4径間連続鈑桁橋+鋼4径間連続箱桁橋
橋格: 1等橋(TL-20)
橋長: 428.500 m
支間割: ( 4×42.750 m ) + ( 4×63.850 m )
幅員:
総幅員: 12.800 m
有効幅員: 12.000 m
車道: 7.000 m
歩道: 両側2.500 m
床版: 鉄筋コンクリート
鋼重: 1345.388 t
施工: 石川島播磨重工業・駒井鐵工所・櫻田機械工業・住友重機械工業・宮地鐵工所・横河橋梁製作所
架設工法: 自走クレーン・ベント工法

歴史

粟佐橋の歴史は古く、江戸時代末期には渡船が存在していました。明治時代に入ると舟橋が架けられ、その後木橋へと発展しました。

1888年（明治21年）3月：舟橋の上流に木橋（橋長136 m、幅員2.1 m）が架橋
1894年（明治27年）1月：木橋の幅員が3.8 mに拡張
1906年（明治39年）7月16日：千曲川の洪水により木橋が流失
1920年（大正9年）：木橋（橋長237.20 m、幅員2.7 m）が再建。1970年代には長野県管理で重量制限1トン、34本の木橋脚を持つ。
1949年（昭和24年）8月31日：キティ台風により木橋が再び流失

千曲川に架かる橋の中で最も遅くまで木橋として残っていましたが、1990年（平成2年）10月に現在の鋼橋に生まれ変わりました。旧橋は1990年末に撤去され、その役目を終えました。

外部リンク

千曲市 - 橋梁管理者
空から眺める千曲川・犀川 千曲川上流 - 国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所
36 千曲橋
37 粟佐橋
* 38 粟佐橋

粟佐橋は、地域の発展とともにその姿を変え、現在も千曲川を渡る人々の生活を支え続けています。

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