紀伊国神名帳

紀伊国神名帳について

紀伊国神名帳（きいのくにじんみょうちょう）は、紀伊国（現在の和歌山県）に存在した神社を記録した神名帳です。この神名帳には、大小合わせて193社の神々が、それぞれの鎮座する郡ごとに記載されています。

成立時期

紀伊国神名帳の成立時期は正確には分かっていません。本居内遠は、神職ではなく国庁によって作成されたと推測していますが、具体的な時期については不明としています。

成立時期については、いくつかの説があります。

平安時代末期から鎌倉時代初期とする説
記載されている神々の位階から、もっと後世に成立したとする説

このように、成立時期については複数の見解があり、現在も研究が進められています。

内容

紀伊国神名帳には、紀伊国内の各郡に鎮座する神社が列挙されています。各郡の内訳は以下の通りです。参考として、『延喜式』神名帳での内訳も併記します。

（具体的な郡ごとの内訳は、元の情報に記載がないため、省略します。）

記載されている主な神々

紀伊国神名帳に記載されている神々の一覧は以下の通りです。

（具体的な神名の一覧は、元の情報に記載がないため、省略します。）

主な翻刻

紀伊国神名帳は、以下の資料に翻刻されています。

『続群書類従』第3輯上（神祇部）所収、「南海道紀伊国神名帳」
鈴鹿連胤著『神社覈録』
『神社覈録 下編』（皇典研究所、1902年、国立国会図書館デジタルコレクション）- 紀伊国神名帳は473 - 475コマに収録

参考文献

紀伊国神名帳に関する主な参考文献は以下の通りです。

「紀伊国神名帳」『日本歴史地名体系 31 和歌山県の地名』平凡社、1983年。ISBN 9784582490312。
三橋健「紀伊国内神名帳」『国内神名帳の研究 資料編』おうふう、1999年。ISBN 4273030829。

関連事項

紀伊国神名帳に関連する事項として、以下のものがあります。

国内神名帳
* 紀伊国の式内社一覧

まとめ

紀伊国神名帳は、紀伊国の古代の神社を知る上で非常に重要な資料です。成立時期や内容については、未解明な部分も多く残されていますが、今後の研究によってさらに詳しいことが明らかになることが期待されます。この神名帳を通じて、古代紀伊国の神々への信仰や、社会構造の一端を垣間見ることができるでしょう。

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