紀元前116年

紀元前116年は、ローマ暦における重要な年であり、当時の世界各地で様々な出来事が起こりました。

各地の紀年法

この年は、干支では乙丑にあたり、日本では開化天皇42年、皇紀545年とされています。中国では前漢の元鼎元年、朝鮮では檀紀2218年、仏滅紀元では429年、ユダヤ暦では3645年から3646年にあたります。このように、世界各地で異なる紀年法が用いられていたことがわかります。

エジプトの動乱

この年、エジプトではプトレマイオス朝のファラオであるプトレマイオス8世が亡くなりました。彼の死後、クレオパトラ3世は弟のプトレマイオス10世を共同摂政に指名しましたが、アレクサンドリアの人々はこれに反発し、プトレマイオス9世をキプロスから呼び寄せて知事に据えました。この結果、プトレマイオス9世がエジプトの王となり、プトレマイオス朝の権力闘争が激化しました。

小アジアの新たな王

小アジアでは、ミトリダテス6世がボスポロス王国の王に即位しました。ミトリダテス6世は、後にローマとの間でミトリダテス戦争を引き起こすことになる人物であり、この即位は後の歴史に大きな影響を与える出来事でした。

誕生した人物

この年には、ローマの学者であるマルクス・テレンティウス・ウァロが誕生しました。彼は、古代ローマの知識人として、多くの著作を残し、後世に大きな影響を与えました。

死去した人物

紀元前116年には、プトレマイオス8世が6月26日に亡くなりました。彼はプトレマイオス朝のファラオとして、エジプトを統治しました。また、同じくプトレマイオス朝のファラオであり女王であったクレオパトラ2世もこの年に亡くなっています。彼女はプトレマイオス8世の姉であり妻でもありました。

まとめ

紀元前116年は、エジプトでの王位継承をめぐる混乱や、小アジアでの新たな王の誕生など、様々な出来事が起こった年でした。また、マルクス・テレンティウス・ウァロの誕生や、プトレマイオス8世、クレオパトラ2世の死など、歴史に名を残す人物たちの生涯においても重要な年でした。

関連項目

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