紀元前262年

紀元前262年は、共和政ローマにおいてルキウス・ポストゥミウス・メゲッルスとクィントゥス・マミリウス・ウィトゥルスが執政官に就任した年として記録されています。この年は、ローマ建国紀元491年とも呼ばれますが、現代では西暦（紀元前）で表されることが一般的です。他の紀年法では、干支は己亥、日本では皇紀399年、中国では周の赧王53年などに相当します。

ギリシア

アテナイでは、マケドニア軍による長期間の包囲が続いていました。アテナイ降伏後、アンティゴノス2世はアテナイに守備隊を再配置し、都市が戦争を起こすことを禁じました。そして、アテナイを哲学と学問の中心地として維持しました。

共和政ローマ

共和政ローマは、ハンニバル・ギスコ率いるカルタゴ軍が占領していたアグリゲントゥムを攻撃しました。この戦いは両執政官が指揮を執り、数ヶ月に及びました。アグリゲントゥムの守備隊は援軍を要請し、ハンノ率いるカルタゴ軍が到着、ローマ軍の補給基地を破壊します。その後、小規模な戦闘が何度か行われた後、アグリゲントゥムの戦いでローマ軍が勝利し、街を陥落させました。ハンニバル・ギスコはなんとか脱出に成功しました。アグリゲントゥムを失ったカルタゴ軍は解散し、ローマ軍は街で略奪行為を行い、ギリシア人の住民を奴隷にしました。この勝利は、ローマがシチリアからカルタゴを駆逐する上で重要な一歩となりました。

シリア

セレウコス朝では、アンティオコス1世の長男セレウコスが、謀反の疑いで父親に殺害されました。セレウコスは長年、東部の総督を務めていました。アンティオコス1世は、ペルガモン王国の勢力拡大を武力で阻止しようとしましたが、ペルガモンの新王エウメネス1世がサルディス近郊でアンティオコス1世の軍を破り、セレウコス朝の支配から街を解放しました。アンティオコス1世の死後、次男のアンティオコス2世が王位を継承しました。

中国

中国では、楚が州陵を秦に割譲することで講和が成立しました。また、秦の将軍白起が韓を攻撃し、野王を陥落させました。

誕生

アポロニウス：ギリシアの天文学者、数学者（紀元前190年没）
喜：中国の地方官吏（紀元前217年没）

死去

フィレモン：アテナイの詩人、劇作家（紀元前362年生）
アンティオコス1世：セレウコス朝の王（紀元前323年生）

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