紀元前548年

紀元前548年は、ローマ暦における年であり、ローマ建国紀元では206年とされていました。紀年法として西暦が普及する以前は、このような独自の紀年法が用いられていました。この年は、中国では春秋時代にあたり、多くの国々が興亡を繰り返していました。

各国の状況

干支: 癸丑（みずのとうし）
日本: 皇紀113年、安寧天皇元年
中国:
周 - 霊王24年
魯 - 襄公25年
斉 - 荘公6年
晋 - 平公10年
秦 - 景公29年
楚 - 康王12年
宋 - 平公28年
衛 - 殤公11年
陳 - 哀公21年
蔡 - 景侯44年
曹 - 武公7年
鄭 - 簡公18年
燕 - 懿公元年
呉 - 諸樊13年
朝鮮: 檀紀1786年
ユダヤ暦: 3213年 - 3214年

主な出来事

中国

斉の崔杼が軍を率いて魯に侵攻し、その後、斉の君主である荘公を殺害しました。この事件は当時の国際情勢に大きな影響を与えました。
晋を中心とする諸侯連合軍が斉に侵入し、斉は慶封を派遣して講和を求めました。この背景には、斉国内の混乱と、晋の勢力拡大があったと考えられます。
晋の平公は、衛の献公を迎え入れるために魏舒と宛没を派遣し、献公を夷儀に迎え入れました。これは、晋が諸侯間の外交関係を重視していたことを示しています。
鄭の公孫舎が陳に侵入し、また、鄭の公孫夏が陳を攻撃するなど、各国間の紛争が頻発しました。これらの争いは、春秋時代の混乱を象徴しています。
楚の屈建が軍を率いて舒鳩を滅ぼしました。楚もまた、領土拡大を目指して積極的に軍事行動を展開していました。
呉王諸樊が楚に侵攻し、巣の城門を攻撃中に矢を受けて死去しました。呉の動きも、当時の情勢を複雑にする要因の一つでした。
諸侯が夷儀や重丘で会合し、同盟を結びました。これらの会合は、各国の利害が複雑に絡み合う中で、安定を図ろうとする試みでした。

誕生

この年に生まれた人物に関する記録は、今のところ見つかっていません。

死去

斉の君主、荘公光が殺害されました。この事件は、斉の国内政治に大きな混乱をもたらしました。
呉王諸樊が、楚との戦いの最中に亡くなりました。彼の死は、呉の勢力に一時的な停滞をもたらしたと考えられます。

紀元前548年は、中国を中心に多くの国が複雑な関係を築き、戦乱が絶えなかった時代でした。また、この年には、斉の君主の殺害や呉王の戦死など、大きな出来事が複数発生した年でもありました。

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