紫保井

紫保井（しぼい）

紫保井は、岡山県津山市に所在する地域の一つであり、その郵便番号は708-0805と定められています。

地理

この地域は、津山市の東苫田地区の北側に位置しています。その周囲は他の地域によって接しており、北方向には下横野が、東方向には籾保および勝部が、南方向には沼が、そして西方向には大田がそれぞれ接しています。このような地理的な関係性により、周辺地域との結びつきを持っています。

歴史

紫保井は、長い歴史を持つ地域です。明治時代初期にあたる1872年には、近隣の籾山村と旧紫保井村が合併し、「籾保村」として再編されました。その後、1889年6月1日に町村制が施行された際、東南条郡に属していた籾保村は、大田村、勝部村、志戸部村、沼村といった他の村々と合併し、新たに「東苫田村」が誕生しました。この時、かつての籾保村の区域は、東苫田村の「大字籾保」の一部となりました。

郡の変遷も経ています。1900年4月1日には、東南条郡が東北条郡、西西条郡、西北条郡と統合され、「苫田郡」が発足しました。東苫田村は苫田郡の一部となります。そして、時代が進み1941年2月11日には、苫田郡の東苫田村が、久米郡に属していた佐良山村と共に、当時の津山市へ編入されることとなりました。これにより、紫保井を含む旧東苫田村域は津山市の一部となります。戦後となる1953年、それまで大字籾保の一部とされていた区域から、かつての紫保井村にあたる地域が「紫保井」として再び分離独立しました。これが現在の地名としての紫保井の直接の起源となります。

世帯数と人口

近年における紫保井地域の世帯数および人口については、定期的に調査が行われています。例えば、2021年（令和3年）1月1日現在のデータが存在し、この時点での世帯数と人口が把握されています。

小・中学校の学区

この地域にお住まいの児童や生徒が通学する市立の小・中学校については、行政によって学区が明確に定められています。

交通

紫保井地域内を通過する主要な道路としては、岡山県道452号小原船頭線が挙げられます。この県道は、地域の交通網において一定の役割を担っています。

参考文献

紫保井に関する歴史や地理的な情報の確認には、複数の文献が利用されています。その中には、和泉橋警察署によって編纂された『新旧対照市町村一覧』の第2冊（1889年発行）や、地名編纂委員会によってまとめられた『角川日本地名大辞典33 岡山県』（1989年、角川学芸出版刊、ISBN 4040013301）などがあります。これらの資料は、地名の由来や変遷を知る上で重要な情報源となっています。

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