細川清

細川清(ほそかわ きよし)



細川清は、1944年8月6日東京都で生まれ、2012年9月6日に亡くなった日本の元裁判官です。最終的な位階従三位でした。公正取引委員会委員も務めました。

生い立ちと学歴



東京都出身で、東京都立新宿高等学校を経て東京大学を卒業しました。法曹界に進む前は、法務省に長く勤務しました。

法務省でのキャリア



法務省では、訟務局長や民事局長といった要職を歴任しました。長年にわたり民事局に勤務し、訟務検事も務めています。裁判官でありながら法務省に出向するという、いわゆる「判検交流」を体現した人物の一人であり、「赤レンガ組」の一人として知られています。

裁判官としてのキャリア



1969年東京地方裁判所判事補に任官して以来、各地の裁判所を歴任しました。函館地方・家庭裁判所判事補、東京地方裁判所判事補、東京高等裁判所判事東京地方裁判所部総括判事などを務めました。また、さいたま地方裁判所所長、東京家庭裁判所所長も務めました。

2007年2月には名古屋高等裁判所長官に就任し、2009年8月5日に定年退官しました。

公正取引委員会委員



退官後は、公正取引委員会委員を務めましたが、在任中に胃がんのため亡くなりました。後任の委員がなかなか決まらず、さらに竹島一彦委員長が定年退任したため、公正取引委員会は史上初の委員3人体制となりました。

死去と追贈



2012年9月6日に胃がんのため逝去しました。没日付をもって従三位に叙され、瑞宝重光章が追贈されました。

主張



選択的夫婦別姓制度の導入に賛同していました。

詳細な経歴



1967年:司法修習生(東京、21期)
1969年東京地方裁判所判事補任官
1972年:函館地方・家庭裁判所判事
1975年東京地方裁判所判事
1976年法務省民事局
1979年:在オランダ大使館一等書記官
1982年4月法務省民事局第五課長心得、8月同第五課長
1984年:同局第二課長
1986年:同局参事官
1988年4月:同省大臣官房参事官
1988年6月:同省民事局第三課長
1990年:同局第一課長
1993年:同省大臣官房会計課長
1996年東京高等裁判所判事
1997年1月東京地方裁判所部総括判事
1997年7月法務省訟務局長
1998年:同省民事局
2001年東京高等裁判所部総括判事
2002年さいたま地方裁判所所長
2005年東京家庭裁判所所長
2007年2月名古屋高等裁判所長官
2009年8月5日:定年退官
* 2012年9月6日:胃がんのため死去

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