絵の中のぼくの村

『絵の中のぼくの村』は、1992年に田島征三によって発表された自伝的エッセイ集であり、1996年には同タイトルで映画化もされました。この作品は、双子の絵本作家である田島征彦と田島征三が、高知で過ごした少年時代を回想する形で描かれています。

映画版では、原作にはない要素として、三人の老婆や伝説の妖怪が登場するなど、ファンタジックな要素が加えられています。また、40歳を目前にした原田美枝子が久々にヌードを披露したことでも話題を集めました。さらに、映画には、大人になった田島征彦と田島征三本人が出演しており、その点も注目されました。

物語の概要

物語は、高知の自然豊かな村を舞台に、双子の兄弟の日常や冒険、そして成長を描いています。映画では、原作のエッセイの雰囲気を残しつつも、映像ならではの表現で、より豊かな世界観を創り上げています。

主な登場人物

田島征彦：双子の兄。
田島征三：双子の弟。
田島瑞枝：二人の母親。
田島健三：二人の父親。
田島育子：兄弟の妹。

映画版スタッフ

監督：東陽一
脚本：東陽一、中島丈博
音楽：カテリーナ古楽合奏団
撮影：清水良雄
美術：内藤昭
製作・配給：シグロ

映画版キャスト

田島征彦（子供時代）：松山翔吾
田島征三（子供時代）：松山慶吾
田島瑞枝：原田美枝子
田島健三：長塚京三
田島育子：真々田瑞季
センジ：田宮賢太朗
ハツミ：山内美佳
タシマのジンマ：小松方正
トシエ：岩崎加根子
イワタ校長：上田耕一
ウシバンバ：杉山とく子
区長：中島丈博
老婆1：筒井二三四
老婆2：小川港
老婆3：北川留壽
田島征三：田島征三（本人役）
田島征彦：田島征彦（本人役）
田島英子：田島英子（本人役）
その他：吾北村（現：いの町）のエキストラ約100人

受賞歴

映画『絵の中のぼくの村』は、国内外の映画祭で数多くの賞を受賞しています。主なものとして以下が挙げられます。

第46回ベルリン国際[[映画祭]]：銀熊賞
第23回ゲント・フランダース国際映画祭：グランプリ
第16回アミアン国際映画祭：グランプリ
第16回イスタンブール国際映画祭：審査員特別賞
第47回芸術選奨 文部大臣賞
第20回山路ふみ子[[映画賞]]
96年度日本カトリック映画賞
第51回毎日映画コンクール 日本映画優秀賞
日[[本映画批評家大賞]] 作品賞
日[[本映画批評家大賞]] 特別賞（松山翔吾・慶吾）
日[[本映画批評家大賞]] 女優賞（原田美枝子）
第10回山路ふみ子賞 主演女優賞（原田美枝子）
第21回報知[[映画賞]] 主演女優賞（原田美枝子）
キネマ旬報 主演女優賞（原田美枝子）

関連作品

田島征彦と田島征三の作品には、以下のようなものがあります。

ふたりはふたご（田島征彦との共作）
ふきまんぶく
とべバッタ
じごくのそうべえ
シバテン

外部リンク

株式会社シグロ：https://www.siglo.co.jp/
* 絵の中のぼくの村 - KINENOTE：https://www.kinenote.com/main/public/cinema/title.aspx?kinocode=048591

この作品は、ノスタルジックな風景や、家族の温かさを感じられるだけでなく、子供時代の無邪気さや、人生の深みを感じさせる作品として、多くの人々に愛されています。

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