網走国定公園

網走国定公園

網走国定公園は、北海道東部に位置する自然豊かな国定公園です。1958年に指定され、大小7つの湖沼、砂丘、草原（原生花園）、丘陵など、多様な自然景観を有しています。

自然

公園内には、サロマ湖、能取湖、網走湖、藻琴湖、濤沸湖など、特徴的な湖沼が点在しています。

サロマ湖: 日本で3番目、北海道内最大の湖沼面積を誇り、オホーツク海との間には砂州が発達しています。砂州には300種類を超える植物が確認され、ワッカ原生花園として知られています。特に、湖岸のキムアネップ崎基部やサンゴ岬周辺では、アッケシソウ（サンゴソウ）の群落が見られます。
能取湖: 卯原内地区をはじめ、湖岸の各地に塩湿地植物であるアッケシソウの群落が見られます。また、能取半島には海食崖があり、内陸側は森林に覆われています。
網走湖とリヤウシ湖: オホーツク海と繋がる海跡湖であり、一部は地盤の沈降によって形成されました。網走川周辺には湿地帯が広がり、女満別地区の樹林地にはミズバショウなどの湿地植物群落があります。
藻琴湖と濤沸湖: オホーツク海との海跡湖であり、周辺に湿地帯が広がっています。濤沸湖はラムサール条約に登録されており、オホーツク海に面した砂州は海岸段丘として発達し、ハマナスやエゾキスゲなどの海岸草原が広がっています。特に小清水原生花園は有名です。

これらの湖沼や周辺の湿地帯では、水鳥や渡り鳥が数多く観察できます。また、流氷が近づく時期には、オジロワシやオオワシなどの猛禽類、アザラシなどの海獣を見ることができます。ワッカ原生花園と小清水原生花園は北海道遺産に選定されており、斜里海岸の草原群落は北海道の天然記念物に指定されています。

景勝地

網走国定公園には、天都山などの景勝地もあります。また、湖沼や原生花園など、自然が織りなす美しい景観が広がっています。特に、ワッカ原生花園と小清水原生花園は、季節ごとに様々な花が咲き乱れ、多くの人々を魅了しています。

集団施設地区・ネイチャーセンター

公園内には、自然に親しむための施設として、ネイチャーセンターなどが設置されています。これらの施設では、公園の自然に関する情報や、周辺地域の観光情報を得ることができます。

まとめ

網走国定公園は、多様な自然景観と豊かな野生生物が魅力の場所です。サロマ湖をはじめとする湖沼群、ワッカ原生花園や小清水原生花園などの原生花園、そして、海岸草原や海食崖など、変化に富んだ景観を楽しむことができます。また、水鳥や渡り鳥、流氷期の猛禽類や海獣など、多くの野生生物を観察できるのも大きな魅力です。自然観察や写真撮影、ハイキングなど、様々な楽しみ方ができるため、訪れる人々を飽きさせません。

参考資料

網走国定公園管理指針 (PDF) - 北海道

関連項目

北海道の観光地
網走五湖

外部リンク

網走国定公園 - 北海道
サロマ湖ワッカネイチャーセンター - 北見市
小清水原生花園インフォメーションセンター「Hana」 - 北海道小清水町

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