繆培南

繆 培南について

繆培南（ぼくばいなん）は中華民国の著名な軍人で、国民革命軍において重要な役割を果たした指揮官です。彼は粤軍（広東軍）出身で、さまざまな戦闘に参加してその名を知られるようになりました。字は経成で、別号は育群です。

学業と初期の軍歴

繆は清末に学問を重視し、順調に進学を続けていましたが、1912年に広東の陸軍小学校第6期に入学します。ここでは、著名な軍人である葉挺、張発奎、李漢魂と同学でした。1914年に卒業後は武昌の陸軍第2予備学堂、さらに1916年には保定陸軍軍官学校に進み、そこでも優秀な成績を収め、1918年に卒業しました。最初は山東省で軍務に就いていましたが、1920年に広州軍政府に参加するため広東省に戻り、粤軍第1師に配属されました。

軍機者からの昇進

繆はその後、国民革命軍における様々な戦闘で活躍しました。特に、東征においては陳炯明の討伐に貢献し、1925年には国民革命軍第4軍の上校副官に任命されています。1926年には北伐に参加し、戦功を上げて段階的に昇進。1927年には第4軍第12師の師長として広州政治分会の重要メンバーとなりました。彼の昇進は目覚ましく、ついには第4軍軍長に任ぜられるという高地位に登りつめます。しかしながら、1927年11月のクーデターでは失敗し、蔣介石に対して降伏を余儀なくされました。

軍事的変遷と晩年

その後も繆は様々な軍事活動に従事し、特に1930年代には陳済棠の招聘を受けて新たな職に就くことになります。彼は反蔣介石の動きに参加しましたが、やがては敗北を経験し、その影響で政界から距離を置かざるを得ませんでした。日中戦争の発生後、繆は軍事的に復帰し、さまざまな部隊の指揮を執りながら活動を再開しました。しかし、彼のキャリアは幾度かの政治的変動や内紛によって影響を受け、発展と停滞を繰り返すものでした。

1940年代の彼は広東での職務を経て、最終的には香港に移住し、そこでの晩年を過ごしました。1970年に九龍で亡くなった際には76歳という年齢でした。彼の生涯は、動乱の時代の中での一人の指揮官の証であり、後の世代に多くの教訓を与えています。

参考文献

• - 黄国建「繆培南」『民国高級将領列伝 7』解放軍出版社、1999年。ISBN 7-5065-2292-6。
• - 徐友春主編『民国人物大辞典 増訂版』河北人民出版社、2007年。ISBN 978-7-202-03014-1。
• - 周興梁「李漢魂」中国社会科学院近代史研究所『民国人物伝 第12巻』中華書局、2005年。ISBN 7-101-02993-0。

もう一度検索