群馬中央バス
群馬中央バス株式会社は、群馬県前橋市に本社を置くバス事業者です。前橋市、高崎市を中心に、路線バス、貸切バス、旅行業を展開しています。地域では「中央バス」や「群中バス」の愛称で親しまれ、主催旅行は「オレンジツアー」のブランドで展開しています。また、群馬県共通バスカード「ぐんネット」の加盟事業者でもあります。
1950年に群馬バスから分離独立して設立されました。設立当初は従業員50名、車両数17両という規模でしたが、その後、地域に根差したバス会社として成長を遂げてきました。1980年代からは、冷房車の導入や大型方向幕の採用など、利用者の利便性向上にも積極的に取り組んでいます。
本社：群馬県前橋市小屋原町384-1
前橋営業所（乗合・貸切）：群馬県前橋市小屋原町384-1
伊勢崎営業所（乗合）：群馬県伊勢崎市曲輪町7-1
1950年（昭和25年）9月6日：群馬合同バス株式会社の分割により、岩崎半之助が群馬中央バス株式会社を設立。従業員50名、車両数17両。
1962年（昭和37年）9月：本社社屋を前橋駅前に新築。
1972年（昭和47年）3月：前橋営業所を天川大島町に移転。
1995年 (平成7年) 4月：前橋営業所を小屋原町に移転。
199x年：高崎営業所を閉所。
2007年（平成19年）5月：本社を前橋駅前から前橋営業所敷地内（小屋原町）へ移転。
200x年：伊勢崎営業所を、伊勢崎市連取町から曲輪町（伊勢崎駅南口近く）へ移転。
2012年（平成24年）：高崎営業所を開設（高崎市飯塚町）。
2023年（令和5年）4月：ジェイアールバス関東より運行委託されていた新宿 - 伊勢崎線を前橋駒形（前橋営業所）まで延伸し、東京駅にも乗り入れ開始。
※印は地域間幹線系統として国の補助を受ける路線です。スマーク伊勢崎系統を除き、元日は全線運休となります。
※前橋駅 - 芝塚 - 日高病院 - 高崎駅
前橋駅 - 立川町 - 問屋会館前 - 総社神社南 - 新前橋駅西口（前橋市役所単独補助路線）
※高崎駅前 - 高関 - 慈眼寺裏 - 上滝 - 玉村高校 - 県立女子大学
※高崎駅前 - 玉村 - 県立女子大学
伊勢崎駅前 → 三光町 → 連取 → 上福島 → 玉村町役場 → 県立女子大学（伊勢崎駅発1便目のみ）
伊勢崎駅前 - 若葉町 - 伊勢崎市民病院北 - 連取 - 上福島 - 玉村町役場 - 県立女子大学
高崎駅 - 県立女子大、伊勢崎駅前 - 県立女子大両路線は2007年までは県立女子大学一つ前の玉村町役場止まりでした。2005年までは高崎駅と伊勢崎駅を直通運行していました。高崎 - 伊勢崎間をほぼ直線で結ぶ路線で、1970年代までは利用者も多く日中でも1時間に数本程度運行されていました（両毛線は前橋を経由するため地図上では迂回するようなルートをとることと、1970年代は1時間に1本程度であったため）。
伊勢崎駅前 - 伊勢崎市文化会館 - スマーク伊勢崎
2008年（平成20年）11月1日開設。唯一、元日も運転します。正月三が日にスマーク伊勢崎で乗降する場合に限り、運賃が無料となります。詳細はスマーク伊勢崎に確認ください。
前橋競輪無料シャトルバス
高崎市内循環バス「ぐるりん」（コミュニティバス）
東京・新宿 - 本庄・伊勢崎・前橋駒形線（高速バス）
2019年（令和元年）7月16日、ジェイアールバス関東からの管理委託により、当時の新宿- 本庄・伊勢崎間の路線のうち2往復の受託を開始。
2021年（令和3年）3月1日より1日4往復に拡大。
2023年（令和5年）4月1日より、当地側起終点が当社前橋営業所（前橋駒形）に、東京側起終点が東京駅高速バスターミナルへとそれぞれ延長し、それに伴い嵐山パーキングエリアにて途中休憩を導入。
本庄駅 - 馬見塚 - 伊勢崎駅 - 香林上組 - 大間々駅
1994年、香林上組 - 大間々駅間廃止。
1999年、伊勢崎駅 - 香林上組間廃止。
2010年（平成22年）7月31日、本庄駅-伊勢崎駅間廃止。廃止直前は1日1往復の運行でした。
伊勢崎駅 - 新田（県道2号線） - 太田駅
1999年7月廃止。
伊勢崎ゆうあい号 まちかど広瀬 - 香林
2008年（平成20年）3月31日運行終了。
高崎駅東口 - 高崎工業高校前 - 高崎女子高校前 - 高崎商業高校入口 - 中央中等教育学校前（前橋営業所管轄）
2009年（平成21年）3月30日運行開始。群馬バスと隔日運行の形で共同運行。日曜祝日の運行はなし。
2010年（平成22年）3月31日をもって撤退、群馬バスは運行継続。
伊勢崎駅前 - 東京福祉大学前 - 本庄駅（伊勢崎営業所管轄）
2007年（平成19年）12月1日運行開始。上記の馬見塚経由とはルートが異なっていました。
2010年（平成22年）8月31日廃止。
伊勢崎市民病院北 - 駒形駅 - 前橋公園・敷島公園BT
2019年（令和元年）9月30日廃止。
2015年11月1日現在、乗合27両、貸切36両を保有しています。近年はノンステップバスの導入も進んでいますが、乗合車両の多くは三菱ふそう製の中古車両で、京阪バスからの譲受車が目立ちます。1990年頃まではバス窓の車両が多く、特にセンターアンダフロアエンジンバスの日野BT100型は、同社が最後に使用した事業者でした。また、関東で最後と言われたモノコック車両も2007年春をもって全車廃車となっています。関東では数が少ないエアロスターKは多数残っています。
乗合車のカラーリングは、1980年代に制定された白地にイエローとグレーの細線が特徴的です。近年は車体広告車が多いため、オリジナルデザインの車両は少なくなっています。以前は窓上がイエロー、窓下がホワイトの帯で、下半分はブルー、裾部分はレッドでしたが、1992年（平成4年）頃に現在のカラーリングに変更されました。1980年代より大型方向幕への改造も行われました。
貸切バスは自社発注車が多く、新車も積極的に導入されています。カラーリングは白地にオレンジで、車体側面中央に大きく「CHUO BUS」のロゴが施されています。2010年（平成22年）には韓国製のヒュンダイ・ユニバースも購入しました。
1957年（昭和31年）、群馬中央バスは草津温泉までのバス路線開設の免許を運輸大臣に申請しました。同社は、第二次大戦後の混乱期に経営権を乗っ取られた群馬バスの創業者である岩崎半之助が、改めて設立した会社であり、群馬バスとの間で法的紛争が絶えませんでした。群馬バスの社長であった自民党議員の木暮武太夫は、群馬中央バスの免許申請に対し、運輸省東京陸運局長による聴聞、運輸審議会への諮問、公聴会を通じて反対運動を行いました。そして、自らが運輸大臣に任命されると、大臣として1961年（昭和36年）6月に申請に対する却下処分を下しました（木暮は同7月に大臣を退任し群馬バスの社長に復帰）。さらには翌1962年1月に、群馬バスが本件と同じ路線の免許申請を行いました。
これに対し、群馬中央バスは処分の取り消しを求めて東京地裁に出訴しました。1審（裁判長は白鳥氏、後に最高裁判所長官となる町田顯氏も加わっていた）は、運輸審議会での公聴会の手続きに不備があるとして処分を取り消しました。しかし、控訴審の2審東京高裁では判断を覆しました。
最高裁第一小法廷も1975年（昭和50年）に請求を棄却しましたが、運輸審議会での審理の不備を指摘しました。この事件は、行政手続における審議会の審議の手続きの瑕疵が、処分の取消し事由にもなりうるという点で、行政法上重要な判例として残っています。
テレビ番組『タモリ倶楽部』では2011年（平成23年）3月4日に「解剖!バス運賃箱」という特集が放送され、刻印した紙ではなくプラスチック板を使用した、日本初のバス用整理券発行機が紹介されました。番組中では使用状況の再現として、群馬中央バスの社名が入ったプラスチック板が使用されました。
群馬中央バス株式会社 - 公式ウェブサイト
1950年に群馬バスから分離独立して設立されました。設立当初は従業員50名、車両数17両という規模でしたが、その後、地域に根差したバス会社として成長を遂げてきました。1980年代からは、冷房車の導入や大型方向幕の採用など、利用者の利便性向上にも積極的に取り組んでいます。
事業所
本社：群馬県前橋市小屋原町384-1
前橋営業所（乗合・貸切）：群馬県前橋市小屋原町384-1
伊勢崎営業所（乗合）：群馬県伊勢崎市曲輪町7-1
会社沿革
1950年（昭和25年）9月6日：群馬合同バス株式会社の分割により、岩崎半之助が群馬中央バス株式会社を設立。従業員50名、車両数17両。
1962年（昭和37年）9月：本社社屋を前橋駅前に新築。
1972年（昭和47年）3月：前橋営業所を天川大島町に移転。
1995年 (平成7年) 4月：前橋営業所を小屋原町に移転。
199x年：高崎営業所を閉所。
2007年（平成19年）5月：本社を前橋駅前から前橋営業所敷地内（小屋原町）へ移転。
200x年：伊勢崎営業所を、伊勢崎市連取町から曲輪町（伊勢崎駅南口近く）へ移転。
2012年（平成24年）：高崎営業所を開設（高崎市飯塚町）。
2023年（令和5年）4月：ジェイアールバス関東より運行委託されていた新宿 - 伊勢崎線を前橋駒形（前橋営業所）まで延伸し、東京駅にも乗り入れ開始。
営業路線
※印は地域間幹線系統として国の補助を受ける路線です。スマーク伊勢崎系統を除き、元日は全線運休となります。
前橋営業所管轄
※前橋駅 - 芝塚 - 日高病院 - 高崎駅
前橋駅 - 立川町 - 問屋会館前 - 総社神社南 - 新前橋駅西口（前橋市役所単独補助路線）
※高崎駅前 - 高関 - 慈眼寺裏 - 上滝 - 玉村高校 - 県立女子大学
伊勢崎営業所管轄
※高崎駅前 - 玉村 - 県立女子大学
伊勢崎駅前 → 三光町 → 連取 → 上福島 → 玉村町役場 → 県立女子大学（伊勢崎駅発1便目のみ）
伊勢崎駅前 - 若葉町 - 伊勢崎市民病院北 - 連取 - 上福島 - 玉村町役場 - 県立女子大学
高崎駅 - 県立女子大、伊勢崎駅前 - 県立女子大両路線は2007年までは県立女子大学一つ前の玉村町役場止まりでした。2005年までは高崎駅と伊勢崎駅を直通運行していました。高崎 - 伊勢崎間をほぼ直線で結ぶ路線で、1970年代までは利用者も多く日中でも1時間に数本程度運行されていました（両毛線は前橋を経由するため地図上では迂回するようなルートをとることと、1970年代は1時間に1本程度であったため）。
伊勢崎駅前 - 伊勢崎市文化会館 - スマーク伊勢崎
2008年（平成20年）11月1日開設。唯一、元日も運転します。正月三が日にスマーク伊勢崎で乗降する場合に限り、運賃が無料となります。詳細はスマーク伊勢崎に確認ください。
受託運行
前橋競輪無料シャトルバス
高崎市内循環バス「ぐるりん」（コミュニティバス）
東京・新宿 - 本庄・伊勢崎・前橋駒形線（高速バス）
2019年（令和元年）7月16日、ジェイアールバス関東からの管理委託により、当時の新宿- 本庄・伊勢崎間の路線のうち2往復の受託を開始。
2021年（令和3年）3月1日より1日4往復に拡大。
2023年（令和5年）4月1日より、当地側起終点が当社前橋営業所（前橋駒形）に、東京側起終点が東京駅高速バスターミナルへとそれぞれ延長し、それに伴い嵐山パーキングエリアにて途中休憩を導入。
廃止路線
本庄駅 - 馬見塚 - 伊勢崎駅 - 香林上組 - 大間々駅
1994年、香林上組 - 大間々駅間廃止。
1999年、伊勢崎駅 - 香林上組間廃止。
2010年（平成22年）7月31日、本庄駅-伊勢崎駅間廃止。廃止直前は1日1往復の運行でした。
伊勢崎駅 - 新田（県道2号線） - 太田駅
1999年7月廃止。
伊勢崎ゆうあい号 まちかど広瀬 - 香林
2008年（平成20年）3月31日運行終了。
高崎駅東口 - 高崎工業高校前 - 高崎女子高校前 - 高崎商業高校入口 - 中央中等教育学校前（前橋営業所管轄）
2009年（平成21年）3月30日運行開始。群馬バスと隔日運行の形で共同運行。日曜祝日の運行はなし。
2010年（平成22年）3月31日をもって撤退、群馬バスは運行継続。
伊勢崎駅前 - 東京福祉大学前 - 本庄駅（伊勢崎営業所管轄）
2007年（平成19年）12月1日運行開始。上記の馬見塚経由とはルートが異なっていました。
2010年（平成22年）8月31日廃止。
伊勢崎市民病院北 - 駒形駅 - 前橋公園・敷島公園BT
2019年（令和元年）9月30日廃止。
車両
2015年11月1日現在、乗合27両、貸切36両を保有しています。近年はノンステップバスの導入も進んでいますが、乗合車両の多くは三菱ふそう製の中古車両で、京阪バスからの譲受車が目立ちます。1990年頃まではバス窓の車両が多く、特にセンターアンダフロアエンジンバスの日野BT100型は、同社が最後に使用した事業者でした。また、関東で最後と言われたモノコック車両も2007年春をもって全車廃車となっています。関東では数が少ないエアロスターKは多数残っています。
乗合車のカラーリングは、1980年代に制定された白地にイエローとグレーの細線が特徴的です。近年は車体広告車が多いため、オリジナルデザインの車両は少なくなっています。以前は窓上がイエロー、窓下がホワイトの帯で、下半分はブルー、裾部分はレッドでしたが、1992年（平成4年）頃に現在のカラーリングに変更されました。1980年代より大型方向幕への改造も行われました。
貸切バスは自社発注車が多く、新車も積極的に導入されています。カラーリングは白地にオレンジで、車体側面中央に大きく「CHUO BUS」のロゴが施されています。2010年（平成22年）には韓国製のヒュンダイ・ユニバースも購入しました。
群馬中央バス事件
1957年（昭和31年）、群馬中央バスは草津温泉までのバス路線開設の免許を運輸大臣に申請しました。同社は、第二次大戦後の混乱期に経営権を乗っ取られた群馬バスの創業者である岩崎半之助が、改めて設立した会社であり、群馬バスとの間で法的紛争が絶えませんでした。群馬バスの社長であった自民党議員の木暮武太夫は、群馬中央バスの免許申請に対し、運輸省東京陸運局長による聴聞、運輸審議会への諮問、公聴会を通じて反対運動を行いました。そして、自らが運輸大臣に任命されると、大臣として1961年（昭和36年）6月に申請に対する却下処分を下しました（木暮は同7月に大臣を退任し群馬バスの社長に復帰）。さらには翌1962年1月に、群馬バスが本件と同じ路線の免許申請を行いました。
これに対し、群馬中央バスは処分の取り消しを求めて東京地裁に出訴しました。1審（裁判長は白鳥氏、後に最高裁判所長官となる町田顯氏も加わっていた）は、運輸審議会での公聴会の手続きに不備があるとして処分を取り消しました。しかし、控訴審の2審東京高裁では判断を覆しました。
最高裁第一小法廷も1975年（昭和50年）に請求を棄却しましたが、運輸審議会での審理の不備を指摘しました。この事件は、行政手続における審議会の審議の手続きの瑕疵が、処分の取消し事由にもなりうるという点で、行政法上重要な判例として残っています。
その他
テレビ番組『タモリ倶楽部』では2011年（平成23年）3月4日に「解剖!バス運賃箱」という特集が放送され、刻印した紙ではなくプラスチック板を使用した、日本初のバス用整理券発行機が紹介されました。番組中では使用状況の再現として、群馬中央バスの社名が入ったプラスチック板が使用されました。
外部リンク
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