小屋原町

前橋市 小屋原町

群馬県前橋市の南部に位置する小屋原町（こやはらまち）は、二つの河川、桃ノ木川と広瀬川に挟まれた地域です。2011年9月末現在の面積は約1.77平方キロメートルで、郵便番号は379-2121となっています。この地域は前橋市の城南地区に属しており、隣接する駒形町に囲まれた飛び地も存在します。

地理

小屋原町の地理的な特徴として、まずその位置関係が挙げられます。北側は下長磯町と笂井町に、東側は上増田町に、南側は広範囲にわたり駒形町に、そして西側は下大島町にそれぞれ接しています。町の中央部をJR両毛線が北西から南東へと横断しており、地域内にはJR駒形駅が設置され、鉄道交通の拠点となっています。また、町の南部においては、群馬県道2号前橋館林線、群馬県道27号高崎駒形線、そして群馬県道40号藤岡大胡線といった主要な県道が立体交差する箇所があり、道路交通においても重要な地点となっています。地域の水辺としては、前述の桃ノ木川と広瀬川が挙げられます。

歴史

小屋原は古くから存在が確認できる地名であり、戦国時代頃には既にその名が見えていました。さらに時代を遡ると、鎌倉時代に成立したとされる『法然上人行状絵図』の巻25には、大胡隆義・実秀父子が小屋原の蓮性を法然への使者としたという記述があり、その存在が確認できます。

江戸時代に入ると、小屋原村は前橋藩の領地となりました。特に天正18年（1590年）に平岩親吉が前橋城主となって以降、江戸時代を通じてこの体制が続きました。

明治時代になり、全国的な町村制の施行に伴い、地域の行政区分が変化します。1889年（明治22年）4月1日、町村制が施行され、小屋原村は周辺の下大島村など11村とともに合併し、南勢多郡木瀬村の一部となりました。その後、1896年（明治27年）4月1日には南勢多郡と東群馬郡が統合され、勢多郡に属することとなります。

昭和に入ると、1957年（昭和32年）1月20日に勢多郡木瀬村と荒砥村が合併し、城南村が成立しました。そして、1967年（昭和42年）5月1日には、城南村全体が前橋市に編入されることとなります。この編入に際しては、旧小屋原村の区域を含む地域が、一時的に前橋市下大島町の一部とされた時期があったことも記録されています。しかし、現在は前橋市の町名である小屋原町として確立されています。

また、1980年（昭和55年）には、小屋原町の一部区域が分離し、山王町1丁目および2丁目として再編成されました。

教育・研究機関

小屋原町は、複数の教育・研究機関が集まる地域です。主な学校として以下が挙げられます。

• - 共愛学園前橋国際大学
• - 共愛学園中学校・高等学校
• - 前橋市立木瀬中学校
• - 山崎学園
• - 東日本デザイン&コンピュータ専門学校
• - 東日本ホテルトラベル専門学校
• - 東日本栄養医薬専門学校
• - 群馬調理師専門学校
• - 東日本製菓技術専門学校

大学から中学校、各種専門学校まで多様な教育施設が立地しています。

交通

交通の中心はJR両毛線駒形駅です。道路網としては、群馬県道2号前橋館林線、群馬県道27号高崎駒形線、群馬県道40号藤岡大胡線といった幹線道路に加え、駒形駅へのアクセス路である群馬県道110号駒形停車場線が整備されています。バス路線も運行されており、公共交通機関を利用した移動も可能です。

主な施設

主な施設として以下があります。

• - ガーデン前橋（大型商業施設）
• - 群馬中央バス本社
• - 前橋市農業協同組合小屋原出張所
• - 東京電力駒形変電所
• - 泉蔵寺（天台宗の寺院）
• - 稲荷神社（かつて村社とされた神社）

その他の情報

小屋原町の人口や世帯数については、2017年（平成29年）8月31日現在の情報が示されています（具体的な数値は資料に記載されていません）。また、地域の小・中学校の通学区域（学区）も定められています（詳細な内容は資料に記載されていません）。

もう一度検索