群馬県道70号大間々上白井線

群馬県道70号大間々上白井線は、群馬県みどり市大間々地区から渋川市に至る主要地方道です。かつては「大間々子持線」と呼ばれていました。

概要

この県道は、みどり市大間々地区（旧大間々町）を起点とし、桐生市黒保根地区（旧黒保根村）、赤城山（前橋市富士見地区、旧富士見村）を経由して、渋川市子持地区（旧子持村）へと至ります。しかし、桐生市黒保根町下田沢 - 前橋市富士見町赤城山間と、前橋市富士見町赤城山 - 渋川市赤城町溝呂木間の2箇所に、車両通行ができない区間が存在します。

路線データ

起点: 群馬県みどり市大間々町大間々（大間々町6丁目交差点＝国道122号・群馬県道69号・73号交点）
終点: 群馬県渋川市上白井（伊熊交差点＝国道17号交点）
重要な経過地: 勢多郡赤城村、同郡黒保根村
総延長: 43.5213 km
実延長: 26.3757 km
自動車通行不能区間の延長: 8.0579 km
重用延長: 16.1456 km
未供用延長: 1.0000 km

歴史

現在の県道70号は、1993年に国道353号が渋川から桐生まで延長指定された際、「県道渋川大間々線」と「県道大間々宮城子持線」の残存区間を統合して指定されたものです。

元々、現道の大部分は「県道渋川大間々線」でした。この県道は渋川市の国道17号を起点とし、溝呂木、赤城山、下田沢を経由して大間々へ至るルートでしたが、赤城山を越える区間は当時から未開通でした。現在、このうち渋川 - 溝呂木間は国道353号に指定されています。

溝呂木 - 終点にあたる区間の大部分は、かつて県道津久田停車場前橋線の経路でした。1976年に大間々 - 三夜沢 - 山口 - 溝呂木 - 上白井間が「大間々宮城子持線」に指定され、津久田停車場前橋線の津久田 - 持柏木間は1984年に現在の経路に変更されました。大間々宮城子持線は、溝呂木 - 上白井間を残して国道353号に指定されました。

年表

1959年：県道渋川赤城線、県道赤城下田沢線、県道敷島停車場白郷井線が路線認定
1966年：県道渋川大間々線が県道路線認定
1976年：県道大間々宮城子持線として指定
1984年：津久田停車場前橋線の経路が変更
1985年：関越自動車道の全線開通に伴い、大間々宮城子持線に赤城ICが設置
1993年：県道大間々子持線として路線認定。主要地方道に指定
2006年：路線名が大間々上白井線に変更

路線状況

起点から桐生市黒保根町下田沢までは、わたらせ渓谷鐵道とほぼ並行し、国道122号などと重複しています。実質的な起点は黒保根町下田沢となりますが、その先の赤城山大沼周辺までは車両通行不能です。

赤城山周辺では、大沼の南側を通過しますが、桐生方面、渋川方面ともに車両通行不能です。接続する群馬県道157号も渋川方面が通行不能なため、迂回が必要です。

渋川市赤城町南赤城山から赤城ICまでは、溝呂木交差点から実際に幹線道路として機能しています。元々は沼田街道の宿場通りであったため、国道353号から沼田方面へのアクセスが多いです。

赤城ICから終点までは、関越自動車道開通後、国道17号から赤城ICへの接続道路として利用されています。道路改良工事により、右折レーンや歩道、登坂車線が整備されました。敷島橋は、利根川の増水時に迂回路として機能します。

通称

東国文化歴史街道（起点 - 桐生市黒保根町下田沢）
上毛三山パノラマ街道（前橋市富士見町赤城山）

重複区間

国道353号（起点 - みどり市大間々町）
国道122号（起点 - 桐生市黒保根町下田沢）
群馬県道62号沼田大間々線（起点 - 桐生市黒保根町下田沢）
群馬県道335号梨木上神梅停車場線（みどり市大間々町上神梅 - 桐生市黒保根町宿廻）
群馬県道4号前橋赤城線（前橋市富士見町赤城山）

道路施設

道の駅くろほね・やまびこ（桐生市黒保根町下田沢）
城下トンネル（桐生市黒保根町）
深沢橋（みどり市大間々町 - 桐生市黒保根町）
敷島橋（渋川市赤城町津久田 - 上白井）

地理

通過する自治体

みどり市
桐生市
前橋市
渋川市

交差する道路

国道122号、国道353号
群馬県道69号、73号、62号、348号、338号、257号、333号、335号、4号、16号、251号、157号、151号、255号
国道17号、291号

沿線施設

群馬県立大間々高等学校
大間々駅
みどり市大間々博物館
みどり市立大間々北小学校
桐生警察署大間々分庁舎
上神梅駅
本宿駅
桐生市利平茶屋森林公園
覚満淵
赤城山第3スキー場
大沼
赤城白樺牧場
渋川市赤城総合運動自然公園
* 渋川市立津久田小学校

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