聖母・聖美物語

聖母・聖美物語

『聖母・聖美物語』は、東海テレビ制作、フジテレビ系列で2014年3月31日から6月27日まで放送された昼ドラマです。全64話で、3部構成で物語が展開します。

あらすじ

物語は、病院長の妻となった柳沢聖美が、義母との確執、不妊治療、そして子供の難病という数々の困難に直面する姿を描きます。聖美は不妊治療を経て出産しますが、生まれた息子は小児急性骨髄性白血病を患います。さらに、二度目の出産が困難な状況下で、幼い頃に生き別れた妹・愛美に代理母出産を強要するという衝撃的な展開を迎えます。

物語は、姉妹の対立を軸に、子供たちの成長とともに、出生の秘密が明らかになっていく、愛憎渦巻く人間ドラマです。

主要な登場人物

柳沢家

柳沢 聖美（やなぎさわ きよみ）
演：東風万智子
本作の主人公。病院長と結婚し、幸せの絶頂にいましたが、息子が難病に侵されたことを機に、過酷な運命に立ち向かいます。ドナーカードを取得しており、最終回で脳死状態になった際、肝臓を息子に提供しました。

柳沢 繁郎（やなぎさわ しげろう）
演：原田龍二
聖美の夫で、柳沢病院の院長。優柔不断な性格から「かげろうくん」と呼ばれています。妻の脳死後、苦渋の決断で、息子のために肝臓移植を決意します。

柳沢 陽（やなぎさわ あきら）
演：平林智志→上遠野太洸
聖美と繁郎の息子。生まれつき難病を患い、臍帯血で一度は助かりますが、後に再発。妹の出生の秘密を知り、自殺を図ります。最終的に手術は成功し、医大に合格しました。

柳沢 弘明（やなぎさわ ひろあき）
演：金子昇
繁郎の異母弟で産婦人科医。幼少期に母に捨てられ、継母から疎まれて育ちました。物語後半で下半身不随になりますが、最終回では姪の成長を喜びます。

柳沢 波津子（やなぎさわ はつこ）
演：丘みつ子
繁郎の母で、聖美の義母。能を愛し、聖美と対立していましたが、後に和解します。弘明の実母の死をきっかけに、弘明に過去の仕打ちを謝罪しました。

柳沢 ひかり（やなぎさわ ひかり）
演：小林里乃
柳沢家の長女。実は愛美の娘で、陽のドナーとなるために生まれました。出生の秘密を知り悩みますが、最終的にドナーになることを決意。後に産婦人科医を目指します。

森尾家

森尾 佳代子（もりお かよこ）
演：山本みどり
聖美と愛美の母。聖美の結婚式当日に自殺します。

森尾 愛美（もりお まなみ）
演：三輪ひとみ
聖美の妹。姉の懇願で娘を出産しますが、柳沢家を追われます。後にひかりと再会し、聖美とも和解します。

森尾 峻（もりお しゅん）
演：大硲真陽→谷藤力紀→片岡信和
愛美の息子で聖美の甥。結花と結婚しますが、当初は彼女に冷たい態度を取ります。

柳沢病院

辻井 瑞穂（つじい みずほ）
演：魏涼子
柳沢家の事情を知り尽くしている婦長。かつて弘明と交際していました。後に弘明と復縁し、柳沢家の一員として迎え入れられます。

諏訪 公一（すわ こういち）
演：古山憲太郎
小児科医。一時期聖美と同棲していましたが、後にホームレスに転落します。PTSDを患っています。

塩谷 百合子（しおや ゆりこ）
演：佐藤康恵
看護師長。諏訪に想いを寄せており、聖美姉妹の代理出産を知っています。柳沢家に手紙を送っていました。

その他

星川 真輔（ほしかわ しんすけ）
演：風間トオル
弁護士で、結花の父。かつて聖美と結婚の話がありました。

星川 結花（ほしかわ ゆか）
演：齋藤さくら→諸江雪乃→松山愛里
真輔の娘。峻に恋をし、結婚を望んでいますが、当初は相手にされていません。後に結婚し、弁護士を目指します。

藪野 良次（やぶの りょうじ）
演：斉藤陽一郎
愛美の元夫

摩耶子（まやこ）
演：山口果林
弘明の実母。かつて柳沢病院の看護師で、弘明を捨てました。

スタッフ

脚本：いずみ玲
音楽：辻陽
主題歌：ハルカハミングバード「炎の花」

放送情報

放送期間：2014年3月31日 - 6月27日
放送時間：毎週月曜 - 金曜 13:30 - 14:00 (JST)
放送回数：全64回

その他

番組の最後には「今日の能面」と題して能面を紹介するコーナーがありました。また、柳沢家の玄関には緞帳がかけられ、能舞台を意識した演出がなされていました。

番組中盤には、「母について」「あなたにとって聖母とは」というテーマで街頭インタビュー映像を放送するなどの演出もみられました。

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