脇田温泉

脇田温泉

福岡県宮若市に位置する脇田温泉は、古くから湯治場として知られる温泉地です。その歴史は奈良時代にまで遡り、開湯当初は温泉が湧き出る場所を意味する「湧田（わくた）」と呼ばれていました。後に脇田へと名を変え、現在に至ります。

泉質

脇田温泉の泉質は、単純温泉です。源泉温度は約29℃となっています。

温泉街の様子

温泉街は、宮若市の旧若宮町中心部から南西へ約4km、犬鳴峠の東麓、犬鳴川沿いに広がっています。「楠水閣」「桃源境」「湯原荘」といった旅館のほか、露天風呂「湯乃禅の里」、家族風呂「ひだまり」などの入浴施設があります。

川沿いには遊歩道「楽水之径」が整備されており、夏には川遊びを楽しむこともできます。春には温泉街周辺の桜が咲き誇り、訪れる人々を魅了します。山間の静かで落ち着いた雰囲気の温泉地で、喧騒とは無縁の時間を過ごせるでしょう。

共同浴場は現在はありませんが、かつて存在した建物を目にすることができます。

温泉街の北側には、「ルートイングランティア福岡若宮-脇田温泉-」、北東には「宮若虎の湯」といった宿泊施設や入浴施設もあります。

近隣には、かつて宮若市立吉川小学校がありましたが、2016年に閉校しました。現在はトライアルカンパニーが運営する店舗「トライアルGO脇田店」「グロッサリアトライアル脇田店」となっています。

温泉街には、酒店、商店、居酒屋、スナック、カフェ、バーなど、様々なお店が軒を連ねています。

歴史

脇田温泉は、奈良時代に開湯されたと伝えられています。大宰府に赴任していた大伴旅人も、天平年間に入湯したと言われています。

江戸時代の筑前国続風土記にも温泉名が登場するなど、古くから知られた温泉地でした。

戦後は北九州市や福岡市の奥座敷として栄え、筑豊に炭鉱が多かった1960年代までは歓楽街的な要素もありましたが、現在は静かな温泉地として、日帰り入浴を楽しむ観光客が多く訪れています。

アクセス

バス

温泉街の最寄りバス停は、「脇田温泉」または「楠水閣前」（JR九州バス直方線）です。

福岡市から：博多バスターミナルからJR九州バス直方行きに乗車し、約1時間。上記バス停で下車。
直方市から：JR直方駅前からJR九州バス博多行きに乗車し、約50分。上記バス停で下車。

自家用車

九州自動車道若宮ICを下車後、県道21号線を福岡方面へ約15分です。

外部リンク

* 宮若市商工会

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