膠東郡

膠東郡は、中国の秦代に琅邪郡から分割されて設置された郡です。現在の山東省青島市一帯に位置していました。

歴史

秦代: 琅邪郡から分割され、膠東郡が置かれました。
紀元前206年: 項羽によって田巿が膠東王に封じられ、膠東国が成立しました。しかし、田巿が田栄に殺害されたことで、膠東国は短命に終わりました。
前漢初期: 膠東郡は斉国に属しました。
紀元前164年: 漢の文帝の時代に、白石侯劉雄渠が膠東王に封じられ、再び膠東国が置かれました。
紀元前154年: 景帝の時代、膠東王劉雄渠が呉楚七国の乱に参加し敗北したため、膠東国は膠東郡として再編されました。
紀元前153年: 景帝の時代に劉徹（後の武帝）が膠東王となると、膠東郡は再び膠東国となりました。この膠東国は青州に属し、即墨、昌武、下密、壮武、郁秩、挺、観陽、鄒盧の8県を管轄しました。
王莽の時代: 膠東国は郁秩郡と改名されました。
24年: 更始帝が朱鮪を膠東王に封じ、一時的に膠東国が復活しました。
* 37年: 後漢の建武13年、膠東国は廃止され、北海郡に編入されました。

このように、膠東郡は成立後、膠東国と郡の間でその形態を何度か変え、最終的には後漢の時代に北海郡へと吸収される形で歴史を終えました。

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