船浮港

船浮港について

船浮港は、沖縄県八重山郡竹富町に属する西表島の船浮地区に位置する地方港湾であり、全国に36箇所ある避難港の一つに数えられています。この港は沖縄県が管理しており、統計法に基づく港湾調査規則では乙種港湾に分類されています。

港の構成と特徴

船浮港は、浮桟橋などの港湾施設を備え、定期旅客船が発着する船浮地区と、避難港としての役割を担う船浮湾全域から構成されています。船浮地区は西表島の西部に位置し、他の集落とは道路で繋がっていない文字通りの陸の孤島です。そのため、船舶が外部との唯一の交通手段であり、住民のほとんどが船舶を所有しています。船浮港は、地域住民にとって日常生活に欠かせない生活港湾となっています。

また、船浮湾は湾口に位置する内離島が天然の防波堤のような役割を果たしており、船舶の停泊に適した穏やかな環境を提供しているため、古くから避難港として活用されてきました。

沿革

船浮港の歴史は以下の通りです。

1911年（明治44年）：アメリカ軍艦オールバニが入港しました。
1972年（昭和47年）5月15日：沖縄の本土復帰に伴い、地方港湾に指定されました。
1989年（平成元年）4月19日：港湾区域が変更されました。
2008年（平成20年）3月4日：浮桟橋の供用が開始されました。
2008年（平成20年）3月25日：旅客待合所の供用が開始されました。

施設概要

船浮港には、以下の施設が整備されています。

係留施設

物揚場 (-3.5m) : 20m
物揚場 (-2.0m) : 30m
浮桟橋 : 1基
船揚場 : 30m
係船浮標 : 6基

その他施設

旅客待合所 : 鉄筋コンクリート構造の平屋建てで、延床面積は55.96平方メートルです。多目的トイレなどが設置されています。

定期航路

船浮海運が以下の定期航路を運航しています。

白浜港

関連情報

関連項目

日本の港湾一覧#沖縄県

脚注

沖縄の港湾の情報 Ⅱ-2_各港の状況 地方港湾（避難港） (PDF) (沖縄県土木建築部港湾課)
* 船浮港 (PDF) (国土交通省港湾局)

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