芦原会館

芦原会館（あしはらかいかん）について

芦原会館は、愛媛県松山市を本部とし、1980年に設立された空手道団体です。その正式名称は新国際空手道連盟 芦原会館（New International Karate Organization, NIKO）であり、国内外に広がる約330の支部を有しています。

設立の歴史

この団体は、極真会館四国支部の責任者であった芦原英幸が、極真会館を退会した後に設立しました。彼は、極真会館から除名処分を受けた後、1980年の9月に自身の道場を開きました。芦原は多様な格闘技から得た知識をもとに、独自の技術である『サバキ』を体系化しました。

サバキとは

『サバキ』は、相手の攻撃を効果的に受け流し、敵の死角に入り込みつつ、時には投げ技も駆使して攻撃を加えるという実践的なスタイルが特徴です。この技術は、攻撃と防御が一体となった動作を重視しています。稽古では、二人一組での約束組手を行い、多様なサバキを習得することが目標とされています。

自衛隊との関係

芦原の空手は、日本の自衛隊の警務科部隊での訓練に影響を与え、特に逮捕術にその影響が見られます。ただし、一般の自衛隊員が受ける自衛隊徒手格闘とは異なる点に注意が必要です。

公式試合の開催

設立当初、芦原は試合を行う際、練習内容が大会ルールに偏ることを懸念し、公式な試合を主催していませんでした。しかし、2011年より『芦原空手ワールドチャンピオンシップ』という世界大会を正式に開催する運びとなります。2022年からは国内大会として『芦原空手全日本SABAKIトーナメント』も始まり、現在では多くの選手がこれらの大会に参加しています。

特に2023年には愛媛県武道館で『第8回芦原空手ワールドチャンピオンシップ』が行われ、国際的な注目を集めました。

現在の運営

芦原英幸の死後、彼の実子である英典が館長職を引き継いでいます。英典は2008年に小島一志との共著で「芦原英幸伝 我が父、その魂」を発表しましたが、出版後に捏造されたインタビュー内容の問題が浮上し、該当書籍は絶版となりました。

関連人物と団体

芦原会館に関連する人物としては、元米国本部長の二宮城光、元総本部指導員の照尾暢浩、元大阪支部長の石井和義などが挙げられます。また、全日本フルコンタクト[[空手道連盟]]（JFKO）や全日本空手審判機構（JKJO）とも関係があります。

まとめ

芦原会館は、技術の深さと実践的なスタイルを重視する空手道団体として、多くの支持を集めています。今後もその伝統を引き継ぎながら、さらに発展していくことでしょう。

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