花布辰男

花布辰男（はなぶ たつお、1912年12月17日 - 没年不詳）は、日本の俳優です。東京府東京市深川区（現在の東京都江東区）に生まれました。大映映画で数多くの作品で名脇役として活躍しました。花布辰夫という表記も見られます。

来歴

1930年、東京府立第三中学校（現在の東京都立両国高等学校）を卒業後、日本映画俳優学校の1期生として入学しました。1934年に同校を卒業。同期には織田政雄がいました。1937年には、新興キネマ大泉撮影所に入社し、青山三郎監督の映画『煙る故郷』で映画デビューを果たしました。その後、数々の作品で脇役として活躍しました。

1942年に大映に統合された後は、東京撮影所に所属し、1971年に大映が倒産するまで、多くの映画に出演しました。倒産後はフリーとなり、テレビドラマにも出演するなど活動の幅を広げました。しかし、1974年にフジテレビのテレビドラマ『愛染かつら』に出演して以降、出演作品が見当たらず、その後の消息は不明となっています。

主な出演作品

花布辰男は、映画を中心に数多くの作品に出演しました。

妖僧 (1963年)
なみだ川 (1967年)
砂糖菓子が壊れるとき (1967年)
怪談雪女郎 (1968年)
あゝ陸軍隼戦闘隊（1969年、大映）
女賭博師壷くらべ (1970年、大映)
火曜日の女シリーズ / 逃亡者 -この街のどこかで-（1970年、大映テレビ室・日本テレビ）

これらの作品以外にも、数多くの映画やテレビドラマに出演し、その確かな演技力で作品を支えました。特に大映時代には、欠かせない名脇役として活躍し、多くの観客に親しまれました。

晩年

1974年のドラマ出演を最後に、花布辰男の消息は途絶えており、没年も不明です。昭和の映画界を支えた名脇役の一人として、その名前は今も記憶されています。

外部リンク

花布辰男 - 日本映画データベース
花布辰男 - KINENOTE
花布辰男 テレビドラマデータベース

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