芳の里淳三

芳の里 淳三について

芳の里淳三（よしのさと じゅんぞう、1928年9月27日 - 1999年1月19日）は、千葉県長生郡一宮町に生まれた元大相撲力士であり、日本のプロレス界でも名を馳せた実業家です。彼の本名は長谷川淳三（はせがわ じゅんぞう）であり、相撲界では「神若」名義で知られています。最高位は前頭12枚目という成績を残し、下手投げを得意とする技能派力士として知られました。

来歴

芳の里は子供の頃からスポーツに秀でており、1944年1月に二所ノ関部屋に入門し、相撲の道を歩み始めました。彼は長谷川の四股名で初土俵を踏み、その後、1950年に新入幕を果たします。彼の活躍は目覚ましく、特に1952年には四股名を芳ノ里と改め、若乃花や琴ヶ濱と共に「二所の三羽烏」と呼ばれる存在となりました。しかし、部屋内の対立や個人的な理由により1954年に相撲界を引退。

その後、彼は日本プロレスに進出し、当時のスピードデビューを果たしました。日本プロレスでは、力道山のもとで厳しいトレーニングを受け、すぐに頭角を現すことになります。1956年には初代ライトヘビー級王者に輝くなど、そのキャリアは順調に進展しました。

プロレス界での活動

プロレス界での彼は、ジャイアント馬場やマンモス鈴木と共にアメリカに遠征し、ヒールとしての地位を築きました。彼は「田吾作スタイル」として知られる独特のファッションで観客の注目を浴び、反則を繰り返す巧妙なスタイルで知名度を上げます。また、力道山の死後は日本プロレスの経営にも携わり、社長に就任しました。

彼のプロレスキャリアの中で、特に記憶に残る事件の一つが、1954年の蔵前国技館で行われた力道山vs木村政彦の前座試合での不意打ち攻撃です。これは、多くの影響を与え、その後の時代にも影響を及ぼしました。

つまり芳の里淳三は、その圧倒的なスキルだけでなく、相撲界とプロレス界の両方で重要な役割を果たした人物でした。ブレーク後のキャリアでは、数々のタイトルも手に入れ、その功績は今なお語り継がれています。

退職と影響

1966年には現役を引退し、日本プロレスOL会の会長に就任。引退後も、国際プロレスの解説者として活動し続けました。彼の脳梗塞からの回復は難しく、1999年に多臓器不全により70歳でこの世を去りました。その死は、多くのファンに惜しまれました。

まとめ

芳の里淳三は、元大相撲力士としてのキャリアを経て、日本プロレスの重要な一員として名を馳せました。彼はただの選手ではなく、経営者、解説者としても活躍し、スポーツ界に多大な影響を与えた人物です。彼の存在は日本のプロレスと相撲の歴史に深く刻まれており、その業績は決して色あせることはありません。

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