若宮島

若宮島の概要

若宮島は、長崎県壱岐島の北部に位置する島であり、壱岐市に属しています。島は、2004年に4町が合併して壱岐市が成立するまで、壱岐郡の勝本町に属していました。若宮島は勝本港の沖合にあり、東側には名烏島、西側には辰ノ島が存在します。この2つの島は無人島で、訪れることはできません。

歴史的な重要性

若宮島は、1641年に平戸藩が設置した遠見番所烽台以来、海上交通や防衛の重要な拠点となってきました。1905年の日露戦争の際には、若宮灯竿が設置され、1919年には若宮灯台が常設されることになりました。1936年には壱岐要塞の一部として若宮島砲台が設置され、1963年には海上自衛隊の壱岐警備所が設立されました。これにより、九州本土と対馬、五島列島を結ぶ通信の要所として位置づけられています。

神社と文化

島の南部には若宮神社があり、島の名称はこの神社に由来しています。歴史的には「にゃくの島」とも呼ばれており、その名残のある文化的背景を持っています。

自然環境

辰ノ島には干潟が広がっており、ここに自生する海浜植物群落は天然記念物に指定されています。美しい自然環境は、訪れる人々に感動を与えています。

アクセス制限

なお、若宮島への一般人の立ち入りは制限されており、定期的な航路は設けられていません。島への移動は、自衛隊の連絡艇を利用する隊員のみが行っています。これにより、島の静寂性と独自の生態系が保たれています。

脚注

若宮島は、その歴史的背景や自然環境の美しさから、壱岐の魅力を語る上で欠かせない存在となっています。周囲の無人島とともに、この地域の貴重な自然遺産を形成しているのです。

参考文献

- 勝本町, ed. (1985), 勝本町史, 1, 勝本町, NCID:BN10133709

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