若山神社

若山神社

若山神社は、大阪府三島郡島本町広瀬に鎮座する神社です。旧社格は村社で、地元の人々から厚く信仰されています。

祭神

主祭神は素戔嗚尊（すさのおのみこと）です。

歴史

社伝によれば、701年（大宝元年）に行基が文武天皇の勅命を受けて勧請したとされています。かつては二十二社の一つに数えられ、1074年（延久6年）には官幣社に列せられました。また、宮寺として勝幡寺が創建されました。

古来より貴人の崇敬が篤く、後鳥羽上皇が勅使を遣わされたり、楠木正成が桜井で子息の正行に別れを告げる際、重臣を代参させたと伝えられています。かつては西八王子社や牛頭天王社とも呼ばれていましたが、明治時代の神仏分離令により、現在の若山神社に改称されました。

境内

境内からは、男山や桂川、宇治川、木津川の三川合流地点を一望できます。また、社叢林は樹齢200年前後にもなるツブラジイの原生林で、大阪みどりの百選および大阪府指定天然記念物に指定されています。

境内社

小烏神社：水無瀬神宮の北方の地に、行基が創建したと伝えられています。元は西八王子下ノ宮、小烏大明神とも呼ばれていました。1970年（昭和45年）に若山神社境内に移されました。祭神は素盞鳴命です。
百山稲荷神社：もとは百山山頂に鎮座していました。祭神は宇賀御魂神です。

文化財

大阪府指定有形民俗文化財

若山神社「東大寺村おかげ踊図絵馬」：1831年（天保2年）に東大寺村の若連中が、西八王子社（現在の若山神社）の境内で行った「おかげ踊」の様子を描いた絵馬です。当時の踊りの様子を知ることができる貴重な資料です。

島本町指定有形文化財

神像（伝 聖徳太子七歳像）：ヒノキの一材で造られた神像で、貞観時代・9世紀中期の作と推定されています。聖徳太子が7歳の時の姿を模したとされ、島本町では最古級の神像として貴重な存在です。現在は大阪市立美術館に寄託されています。

国の登録有形文化財

若山神社本殿：1807年（文化4年）に建造された本殿は、三間社流造の形式を持ちます。正面中央の柱間が広く取られ、屋根前面には向唐破風が設けられています。向唐破風を持つ本殿は府内でも珍しく、北摂地域を代表する神社建築として評価されています。

現地情報

所在地：大阪府三島郡島本町大字広瀬1497
交通アクセス：阪急京都線水無瀬駅より阪急バスに乗り換え、「若山台センター」バス停下車後、徒歩約9分

脚注

出典：大阪府神社庁のウェブサイトなど
* 外部リンク：若山神社 - 大阪府神社庁

若山神社は、豊かな自然に囲まれた歴史ある神社です。ぜひ一度、足を運んでみてください。

もう一度検索