茨城県道・栃木県道41号つくば益子線

茨城県道・栃木県道41号つくば益子線

茨城県道・栃木県道41号つくば益子線は、茨城県つくば市を起点とし、桜川市を経由して栃木県芳賀郡益子町に至る、全長約36kmの主要地方道です。この道路は、茨城県と栃木県を結ぶ重要な幹線道路として、地域住民の生活を支えるとともに、観光客にとっても魅力的なルートとなっています。

概要

つくば益子線は、茨城県つくば市上大島を起点とし、北上して桜川市の真壁町地区、岩瀬地区を経由し、栃木県益子町に至る南北に伸びる道路です。つくば市から岩瀬までの区間は、かつて存在した筑波鉄道筑波線とほぼ並走しており、その一部は自転車道として整備されています。特に、桜川市真壁町酒寄付近では、旧筑波線の線路跡を転用したバイパス区間があり、自転車道と重複する箇所もあります。

路線データ

起点：茨城県つくば市上大島（茨城県道14号筑西つくば線交点）
終点：栃木県芳賀郡益子町大字益子（国道121号・国道294号交点）
総延長：35.617km（茨城県区間：27.245km、栃木県区間：8.372km）
実延長：34.421km（茨城県区間：26.049km、栃木県区間：8.372km）
認定：1972年（昭和47年）3月1日

歴史

この道路は、1972年に岩瀬真壁線、岩瀬益子線、赤浜上大島真壁線の一部を統合して、主要地方道「筑波益子線」として認定されました。その後、1995年の茨城県道の路線再編に伴い、現在の「つくば益子線」に名称が変更されました。この間、バイパス整備や道路改良工事が繰り返し行われ、交通の円滑化が図られてきました。

年表

1959年（昭和34年）：前身となる県道が路線認定。
1972年（昭和47年）3月1日：筑波益子線として路線認定、一部区間供用開始。
1973年（昭和48年）9月17日：真壁町内の一部区間で新道供用開始。
1974年（昭和49年）2月5日：栃木県道筑波益子線として認定。
1974年（昭和49年）10月12日：真壁町内の新道開通。
1976年（昭和51年）3月31日：岩瀬町内の一部区間で道路拡幅改良供用開始。
1977年（昭和52年）5月16日：真壁町と大和村の境界付近で道路拡幅改良供用開始。
1980年（昭和55年）：真壁町内で新道供用開始、道路改良工事完成。
1986年（昭和61年）3月3日：真壁町内で新道開通。
1987年（昭和62年）7月13日：旧筑波線跡地と真壁町内で新道開通。
1988年（昭和63年）1月21日：真壁町内で新道一部区間開通。
1990年（平成2年）: 真壁町内で旧道が町道へ降格、バイパス延伸、バイパス新設。
1993年（平成5年）5月11日：主要地方道に指定。
1995年（平成7年）3月30日：つくば益子線に改称。
2008年（平成20年）4月1日：栃木県道側もつくば益子線に改称。

路線状況

道路法に基づき、茨城県内の主要区間は緊急輸送道路として指定されており、災害時の被害拡大防止のため電柱の設置が制限されています。

重複区間

国道50号（桜川市鍬田 - 桜川市西桜川）
茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線（起点 - 桜川市真壁町酒寄）

道路施設

沿線には、筑紫橋、椎尾橋、双又橋、新男女川橋、境橋、新山口橋、下小幡橋、上小幡橋、七大橋、大和橋、岩瀬跨線橋、虎丸橋など、多くの橋梁があります。また、栃木県内には本沼ロードパークがあります。

地理

茨城県内では、筑波山地の西側山麓に沿って南北に縦貫しています。

通過する自治体

茨城県：つくば市、桜川市
栃木県：芳賀郡益子町

交差する道路

多くの県道や国道と交差しており、地域間の交通を円滑にする役割を担っています。

茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線
茨城県道148号東山田岩瀬線
茨城県道150号月岡真壁線
茨城県道7号石岡筑西線
茨城県道218号大塚真壁線
茨城県道149号横塚真壁線
茨城県道343号木崎雨引線
茨城県道152号雨引観音線
茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線
国道50号
茨城県道289号富谷稲田線
茨城県道119号真岡岩瀬線
栃木県道257号西小塙真岡線
栃木県道108号益子停車場線
栃木県道230号下大羽益子線
国道121号・国道294号

沿線施設

沿線には、つくし湖、雨引観音、富谷観音、真岡鐵道益子駅、道の駅ましこなど、観光名所や地域施設が点在しています。これらの施設は、ドライブやツーリングの休憩スポットとしても利用されています。

まとめ

茨城県道・栃木県道41号つくば益子線は、茨城県と栃木県を結ぶ重要な道路であり、地域住民の生活や観光に欠かせない存在です。その歴史と沿線の魅力を知ることで、この道路をさらに深く理解し、楽しむことができるでしょう。

もう一度検索