茨城県道108号那珂湊大洗線

茨城県道108号那珂湊大洗線

茨城県道108号那珂湊大洗線は、茨城県ひたちなか市から東茨城郡大洗町に至る、全長約14.7kmの主要地方道です。この道路は、沿線の地域住民にとって重要な生活道路であると同時に、観光客にとっても欠かせないルートとなっています。

概要

この県道は、ひたちなか市部田野の国道245号を起点とし、那珂湊市街地を経由して、大洗町の鹿島臨海鉄道大洗駅前に至ります。途中、那珂川河口に架かる海門橋を渡るのが特徴です。

路線名の「那珂湊」は、現在のひたちなか市に合併される前の旧那珂湊市に由来しています。

路線データ

起点：ひたちなか市部田野（国道245号・茨城県道63号交点）
終点：東茨城郡大洗町桜道（大洗駅前）
総延長：14.745km
実延長：9.864km

歴史

この道路の歴史は、1959年（昭和34年）に県道として認定されたことに始まります。当初は那珂湊市を起点とし、大洗町を終点とする路線でした。その後、1978年（昭和53年）に国道245号の旧道の一部を編入し、起点が変更されました。1995年（平成7年）には整理番号が108となり、現在に至っています。

年表

1959年（昭和34年）10月14日：路線認定。
1978年（昭和53年）4月27日：国道245号旧道の一部を編入し、起点を変更。
1995年（平成7年）3月30日：整理番号を108に変更。
2013年（平成25年）12月5日：終点を大洗駅前に変更。
2016年（平成28年）11月7日：都市計画道路駅前海岸線が開通。

路線状況

この県道は、ひたちなか市部田野から西十三奉行の間、および湊本町から大洗鳥居下の間が、災害時の緊急輸送道路として指定されており、電柱の設置が制限されています。

別名・通称

大洗海岸通り
大洗町内の茨城県道173号大洗公園線との重複区間の通称。
サン・ビーチ通り
茨城県道2号水戸鉾田佐原線との重複区間のうち、大洗鳥居下から大洗サンビーチ入口までの通称。
きらめき通り
都市計画道路駅前海岸線の通称。茨城港大洗港区沿岸から大洗駅前を結ぶ。

この「きらめき通り」は、東日本大震災の教訓から、津波避難路としての役割を担うために整備されました。地元住民の協力もあり、用地取得から道路整備まで迅速に進められ、2016年に開通しました。

重複区間

この県道は、以下の県道と重複しています。

茨城県道176号中根平磯磯崎線（ひたちなか市部田野 - 十三奉行）
茨城県道265号磯崎港線（ひたちなか市部田野 - 西十三奉行）
茨城県道173号大洗公園線（大洗町祝町 - 大洗鳥居下）
茨城県道2号水戸鉾田佐原線（大洗町大洗鳥居下 - 大洗マリンタワー前）

道路施設

海門橋：那珂川に架かる橋。
巌島一里塚ロードパーク：大洗町側にある休憩施設。

地理

通過する自治体

茨城県
ひたちなか市
東茨城郡大洗町

交差する道路

茨城県道265号磯崎港線
茨城県道176号中根平磯磯崎線
茨城県道6号水戸那珂湊線
茨城県道262号那珂湊港線
茨城県道173号大洗公園線
茨城県道2号水戸鉾田佐原線

旧道

大洗町内の〈祝町いささかりんりん通り〉は、かつてこの県道の一部でしたが、バイパスの整備に伴い、市道に移管されました。沿道には、学校や商業施設などがあります。

まとめ

茨城県道108号那珂湊大洗線は、ひたちなか市と大洗町を結ぶ重要な道路であり、地域の発展を支える上で欠かせない存在です。歴史的な変遷を経て、現在の形に至っており、今後も地域住民や観光客にとって、重要な役割を果たし続けるでしょう。

もう一度検索