茨城県道56号つくば古河線

茨城県道56号つくば古河線は、茨城県つくば市を起点とし、古河市に至る全長約33kmの主要地方道です。この道路は、つくば市と古河市という県内でも主要な都市を結ぶだけでなく、周辺地域へのアクセスを向上させる重要な役割を担っています。

概要

この県道は、つくば市今鹿島を起点とし、国道125号と国道354号に挟まれた形で西へ延び、古河市中田の利根川橋へと至ります。筑波サーキットへのアクセス道路としても利用されており、モータースポーツファンにとっても馴染み深い道路です。

終点の古河市中田は、古河市の中心部からは離れた、埼玉県境の利根川沿いに位置しています。このため、この道路は古河市とつくば市を結ぶだけでなく、国道125号や国道4号の利根川橋を経由して、埼玉県北東部（久喜市栗橋地区）とつくば市を結ぶ役割も担っています。さらに、茨城県道137号若境線と合わせて、久喜市と下妻市間の国道125号のショートカットとしても機能しています。

道路標識では、古河方面へ向かう際に「栗橋」や「東北道」といった表示が見られることから、埼玉県への交通アクセスを意識した道路であることが伺えます。

路線データ

起点：茨城県つくば市今鹿島字大鏡2番2地先（茨城県道45号つくば真岡線交点、茨城県道53号つくば千代田線起点）
終点：茨城県古河市中田字藤塚2244番2地先（利根川堤交差点＝茨城県道228号原中田線交点）
総延長：33.305 km
重用延長：1.134 km
未供用延長：なし
実延長：32.171 km
自動車交通不能区間延長：なし

歴史

この道路は、1994年（平成6年）に県道宗道今鹿島線、県道宗道古河線の一部、県道久能中田線を統合し、主要地方道つくば古河線として新たに認定されました。翌1995年（平成7年）に現在の整理番号56に変更されました。

年表

1959年（昭和34年）：前身となる県道宗道筑波線、県道宗道古河線、県道久能中田線が路線認定。
1977年（昭和52年）：県道宗道今鹿島線が路線認定。県道宗道筑波線が廃止。
1993年（平成5年）：県道宗道今鹿島線、県道宗道古河線の一部、県道久能中田線が主要地方道に指定。
1994年（平成6年）：県道つくば古河線として県道路線認定。道路区域が決定。
1995年（平成7年）：整理番号が69から56に変更。
1998年（平成10年）：つくば市内でバイパスが開通。猿島郡三和町でもバイパスが開通。
2000年（平成12年）：結城郡八千代町から古河市までの区間が重量制限道路に指定。
2001年（平成13年）：猿島郡総和町でバイパスが開通。
2002年（平成14年）：総和町の旧道が町道に降格。
2004年（平成16年）：猿島郡三和町から総和町までの区間が高さ制限道路に指定。
2008年（平成20年）：つくば市内の旧道が市道に降格。
2009年（平成21年）：結城郡八千代町内の重量指定道路が解除。
2010年（平成22年）：古河市内の旧道が市道に降格。
2016年（平成28年）：結城郡八千代町内にバイパスが新設。
2017年（平成29年）：古河市内の工業団地内にバイパスの一部が開通。
2019年（令和元年）：結城郡八千代町でバイパス延伸のための道路区域が指定。

路線状況

以下の区間は、緊急輸送道路として災害時の被害拡大防止のため、電柱の新設が制限されています。

下妻市宗道（宗道十字路交差点） - 下妻市鎌庭（下妻市道交差）
古河市久能（久能交差点） - 古河市駒羽根（総和中央病院）
古河市中田（中田町交差点） - 古河市中田（利根川堤交差点）
古河市柳橋（国道4号交差：柳橋交差点） - 古河市久能（県道境間々田線交差：久能交差点）

重複区間

この道路は、以下の県道と重複する区間があります。

茨城県道20号結城坂東線（茨城県結城郡八千代町内）
茨城県道137号若境線（八千代町村貫地内）
茨城県道126号尾崎境線（古河市恩名地内）
茨城県道228号原中田線（古河市中田地内）

道路施設

この道路には、以下の主要な橋梁などの道路施設があります。

愛国橋（小貝川、つくば市 - 下妻市境）
瑞穂橋（八間掘川、下妻市大園木 - 唐崎）
大形橋（鬼怒川、下妻市鎌庭 - 別府）
岡本橋（結城郡八千代町大字仁江戸）
荷鞍橋（下妻市村岡・結城郡八千代町大字新地）
蕗田橋（結城郡八千代町大字東蕗田 - 大字蕗田）
馬橋（結城郡八千代町大字水口）
大綱橋（西仁連川、古河市東山田）

地理

この道路が通過する自治体は以下の通りです。

つくば市
下妻市
結城郡八千代町
古河市

交差する道路

この道路は、以下の主要な道路と交差しています。

茨城県道45号つくば真岡線・茨城県道53号つくば千代田線（起点）
茨城県道45号つくば真岡線（つくば市大砂）
茨城県道133号赤浜谷田部線（つくば市吉沼）
茨城県道129号下妻常総線（下妻市大園木）
国道294号（下妻市大園木）
茨城県道333号宗道停車場線（下妻市宗道）
茨城県道357号谷和原筑西線（下妻市宗道・宗道十字路）
茨城県道136号高崎坂東線（八千代町別府）
茨城県道136号高崎坂東線（八千代町仁江戸）
茨城県道20号結城坂東線（八千代町蕗田）
茨城県道137号若境線（八千代町村貫）
茨城県道126号尾崎境線（古河市恩名）
茨城県道125号中里坂東線（古河市東山田）
茨城県道17号結城野田線（古河市東山田）
新4号国道（古河市柳橋）
茨城県道190号境間々田線（古河市久能）
国道354号（古河市釈迦）
国道4号（国道125号重複）・茨城県道228号原中田線（古河市中田・中田町交点）
茨城県道228号原中田線（古河市中田・利根川堤、終点）

沿線施設

この道路沿いには、以下の施設があります。

筑波サーキット（下妻市村岡）
KDDI八俣送信所（古河市東山田）

まとめ

茨城県道56号つくば古河線は、つくば市と古河市を結ぶだけでなく、周辺地域へのアクセス向上、埼玉県北東部との連携強化など、多岐にわたる役割を担う重要な道路です。沿線には筑波サーキットなどの施設もあり、地域住民だけでなく、モータースポーツファンなど多くの人々に利用されています。

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