菊池慎之助

菊池 慎之助

菊池慎之助（きくち しんのすけ）は、1866年3月31日に生まれ、1927年8月22日に亡くなった日本陸軍の軍人です。彼の最終階級は陸軍大将であり、その生涯を通じて日本軍に大きな貢献をしました。

経歴の概要

菊池は水戸藩士であった戸田道守の息子として生まれ、その後菊池敬之進の養子となります。1883年に陸軍教導団歩兵大隊に配属され、その後、一等軍曹を経て1889年に陸軍士官学校（旧11期）を卒業し、陸軍少尉に任官しました。1897年には陸軍大学校を卒業するものの、日清戦争のために一時中退し、戦後に復校しました。

彼はその後、参謀本部員や東部都督部参謀、教育総監部参謀、ドイツ・ロシア駐在など多くの重要な役職を歴任し、特に日露戦争では第4軍副官および参謀として出征しました。1913年には陸軍少将に昇進し、歩兵第5旅団長や人事局長、参謀本部総務部長としてのキャリアも築いています。

陸軍大将への昇進

1917年には陸軍中将に昇進し、教育総監部本部長や第3師団長、参謀本部次長、さらには朝鮮軍司令官を歴任しました。1923年にはついに陸軍大将となり、その後も軍事参議官や東京警備司令官としての職務を果たしました。彼の軍人生涯の最後は教育総監在職中に幕を閉じることとなりました。

菊池の墓所は青山霊園にあり、その遺骨は多くの人々に敬意を表されています。

栄典・授章・授賞

菊池は数多くの位階を受け、1892年には正八位、1893年には従七位といった栄誉を授けられました。その後も彼の軍事活動に対する評価は高まり、1913年には正五位、1917年には従四位、1922年には従三位、1925年には最終的に正三位にまで昇進しました。これらの栄典は、彼の軍人としての功績と貢献を象徴するものです。

参考文献

菊池慎之助についての詳細な情報は、秦郁彦編の『日本陸海軍総合事典』や福川秀樹の『日本陸軍将官辞典』、外山操編の『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』などの資料から得られます。

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