華安県

華安県について

華安県は、中国福建省漳州市に位置する県です。地理的には九竜江の中流域にあり、北緯24度38分から25度12分、東経117度16分から117度42分の間に位置しています。県の大部分が森林地帯で、豊かな自然に恵まれています。県政府は華豊鎮にあります。県内最高峰は、西部にある金面山（標高1,343m）で、南靖県との県境に位置しています。二番目に高い山は、東部にある高頂山（標高1,180m）で、安渓県との県境にあります。

歴史

華安県は1928年5月に設置され、1985年に漳州市の管轄下に入りました。

行政区画

華安県は、6つの鎮と3つの郷を管轄しています。

鎮
華豊鎮
豊山鎮
沙建鎮
新圩鎮
高安鎮
仙都鎮

郷
高車郷
馬坑郷
湖林郷

交通

鉄道

華安駅は鷹廈線の駅ですが、現在は貨物専用で、乗客の利用はできません。

バス

華安汽車站からは、漳州中心汽車站行きのバスが運行しています。また、豊山鎮の一部へは、漳州市の浦林行き4路バスも利用可能です。

道路

高速道路：廈蓉高速道路、永漳高速道路
国道：G358国道

特産品

華安県の特産品は、以下の通りです。

農産品
文旦（ブンタン）
筍（タケノコ）
茶

鉱物
華安玉
花崗岩
石英石

文化

華安県には、以下のような特徴的な文化があります。

高山族拉手舞：国家級非物質文化遺産（無形文化財）に指定されています。

観光

華安県には、以下のような観光スポットがあります。

二宜楼：仙都鎮に位置する土楼で、1740年から約30年の歳月をかけて建設されました。4階には、外壁と部屋の間に隠し通路があり、一周することができます。堅牢な構造が特徴です。
南陽楼、東陽楼：二宜楼に隣接しており、これらの土楼は「大地土楼群（華安土楼）」と呼ばれています。
斉雲楼：沙建鎮上坪村岱内にある現存する最古の円楼で、1590年に建築されました。過去に2度破壊されましたが、基底部の石組みは当時のまま残っています。
仙字潭：沙建鎮に位置し、九龍江の支流である汰内渓沿いにあります。仙字潭摩崖石刻としても知られています。
昇平楼：沙建鎮上坪村宝山にある層石造りの建築で、1601年に建設されました。大門の他に小さな門があり、その隣には外からは見えない戦闘用の銃穴があります。

言語

華安県では、主に閩南語が話されています。

参考文献

地球の歩き方編集室 編『地球の歩き方』 D05 広州 アモイ 桂林 珠江デルタと華南地方、ダイヤモンド・ビッグ社、2018年。
* 福建省地図冊. 中国分省系列地図冊. 中国地図出版社. (2015)

これらの情報をもとに、華安県への旅行や研究に役立ててください。

もう一度検索