華麗なるレース

『華麗なるレース』（原題：A Day at the Races）は、イギリスのロックバンド、クイーンが1976年に発表した5枚目のアルバムです。前作『オペラ座の夜』の成功を受けて制作され、その対となる作品として位置づけられています。

このアルバムが日本のファンを大いに喜ばせたのは、収録曲の中に日本語の歌詞を持つ「手をとりあって」が含まれていたことでしょう。当時、海外のアーティストが日本語で歌うことは非常に珍しく、大きな話題となりました。

『華麗なるレース』は、クイーンにとって初のセルフプロデュース作品であり、音楽的な成熟を示す作品として評価されています。前作『オペラ座の夜』の延長線上にあるものの、曲単位で見ると本作の方が優れているという意見もあります。しかし、ロックバンドとしての衝撃度やバラエティの豊かさでは、前作に軍配が上がると評されることもあります。日本においては、『オペラ座の夜』から本作にかけての時期が、クイーンのファン層が最も厚かった時期とも言われています。

アルバムのロゴマークは、前作同様、メンバー全員の誕生星座をモチーフにしたもので、フレディ・マーキュリーがデザインしました。また、アルバムタイトルも前作と同様に、アメリカのコメディ俳優マルクス兄弟の映画タイトルから採用されています。

発売日

イギリス：1976年12月10日
日本：1977年1月9日

収録曲

収録曲については詳細な情報が提供されていませんが、アルバムには「手をとりあって」のようなバラエティ豊かな楽曲が収録されています。

担当

フレディ・マーキュリー：リードヴォーカル、コーラス、ピアノ
ブライアン・メイ：エレクトリックギター、ハーモニウム、コーラス、リードヴォーカル（#3）、ピアノ（#10）
ロジャー・テイラー：ドラムス、パーカッション、コーラス、リードヴォーカル（#9）、エレクトリックギター(#9)
ジョン・ディーコン：ベース、アコースティックギター(#5)

チャートイン

アルバムは、各国の週間チャートで上位にランクインしました。

『華麗なるレース』は、クイーンの音楽性を語る上で欠かせない作品であり、その後の彼らの活動に大きな影響を与えた重要なアルバムと言えるでしょう。

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