萩ヶ岡駅

萩ヶ岡駅（はぎがおかえき）

萩ヶ岡駅は、かつて日本の北海道河東郡上士幌町字上士幌に設置されていた、日本国有鉄道（国鉄）士幌線の鉄道駅である。電報で略記する際の符号は「ハカ」が用いられ、国鉄内部の事務管理コードとしては▲111409が付与されていた。

駅の歴史

この駅は、士幌線が延長されたことに伴い、1935年（昭和10年）11月26日に開設された。当初は貨物や荷物も取り扱うことができる一般駅として営業を開始した。

1960年（昭和35年）4月1日には、駅の運営体制が変更され、業務の一部または全部が外部に委託される形態へと移行した。

その後、時代の流れと共に鉄道貨物輸送や荷物取扱いの需要が変化し、1970年（昭和45年）9月10日には、特別扱いの新聞紙を除く貨物および荷物の取扱いが廃止された。これと同時に、駅員が常駐しない無人駅へと転換された。

さらに、1974年（昭和49年）10月1日には、残っていた荷物に関する全ての取扱いも打ち切られ、旅客営業のみを行う駅となった。

そして、士幌線が1987年（昭和62年）3月23日に全線廃止されたことにより、萩ヶ岡駅もその役目を終え、廃駅となった。

駅名の由来

駅名「萩ヶ岡」は、駅が設けられた場所の地理的な特徴と植生に由来するとされている。駅周辺は起伏のある丘陵地帯であり、そこにハギ（萩）が数多く自生し、群生していたことからこの名前が付けられたと考えられている。

駅の構造

駅が廃止された時点における施設の構造は、線路の片側だけにホームが接する単式ホームが一つ設けられている形態であった。このホームは1本の線路に面しており、旅客はここから列車に乗降した。前述の歴史にある通り、駅員は配置されておらず、無人駅として運用されていた。

駅跡および周辺の状況

現在、かつて駅施設が存在した場所は、手入れされることもなく、草木が生い茂る草むらとなっている。当時の駅の痕跡を見つけることは難しい状況である。

駅跡の近くには、主要幹線道路である国道273号線が通っている。

また、駅が存在したエリアには、現在も公共交通機関として十勝バスが運行されており、「萩ヶ岡」と名付けられたバス停留所が設けられている。

隣接する駅

日本国有鉄道 士幌線における、萩ヶ岡駅の隣の駅は以下の通りであった。

上士幌駅 ← 萩ヶ岡駅 → 清水谷駅

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