萬栄駅

萬栄駅（まんえいえき）は、台湾東部の花蓮県鳳林鎮に位置する台湾鉄路管理局（台鉄）台東線の駅です。三等駅に分類され、自強号以外の各級列車が停車します。この駅は、かつて萬栄郷の玄関口として機能し、林務局花蓮林区管理処の林田山林場鉄路萬森線が、ここから林田山（森栄）へと繋がっていました。

歴史

萬栄駅の歴史は、1914年（大正3年）3月8日に「馬里勿乗降場」（まりばしじょうこうじょう）として開業したことに始まります。当時の駅名は、アミ族の言葉で「上り坂」を意味する「マリバシ」に由来します。

その後、1917年（大正6年）11月1日には、日本式の当て字で「萬里橋駅」（まりばしえき、当時の表記は「萬里橋驛」）に改称されました。この名称は、日本統治時代に林田山林場から木材を運搬する目的で駅が設けられたことに深く関連しています。

1951年1月15日には、駅名が「萬里」に短縮されました。この変更は、第二次世界大戦後の行政区画再編に伴い、駅の所在地が萬里郷となったことによります。

しかし、台北県にも同名の萬里郷が存在したため、1958年に現在の「萬栄」駅に改称されました。これにより、駅名と地名が一致することになりました。

1982年には、東側の改軌新線完成に伴い、老朽化した木造駅舎が鉄筋コンクリート造の新駅舎に建て替えられました。これにより、駅の施設は近代化され、より快適な利用が可能となりました。

駅構造

現在の萬栄駅は、地上駅として機能しています。駅の構造は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線で構成されています。

第1ホーム: 単式ホーム1面1線
第2ホーム: 島式ホーム1面2線

利用状況

年間の利用者数は以下の通りです。

駅周辺

萬栄駅周辺には、以下の施設や観光スポットがあります。

万里橋渓: 自然豊かな渓流
花蓮県長橋国小: 地元の小学校
鳳栄地区農会長橋分部: 地域の農業協同組合
鳳林休暇村: リゾート施設
花蓮環保科技園区: 環境技術関連の工業団地
林田山林業文化園区: 林業の歴史を伝える施設
満妹猪脚: 地元の人気飲食店
台9線: 主要幹線道路

隣の駅

萬栄駅は、台湾鉄路管理局台東線上に位置し、以下の駅と隣接しています。

鳳林駅 - 萬栄駅 - 光復駅

脚注

[脚注情報]

外部リンク

台湾鉄路管理局
駅と周辺情報>萬平 （中国語）（日本語）（英語）（朝鮮語）
（旧）花蓮運務段 萬栄 - ウェイバックマシン （繁体字中国語）

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