葉 (姓)

葉姓について

「葉」（よう、しょう）は漢姓の一つであり、中国や朝鮮を含む多くの地域で見られる姓です。この姓は特に中華人民共和国や台湾で多くの人々に用いられており、歴史的な背景も有します。

中国における葉姓の現状

2020年に実施された中華人民共和国の第7回全国人口調査によると、葉姓は中国で41番目に多く、約665.43万人がこの姓を持っていることが示されています。また、台湾の2018年の統計では葉姓は22位で、約278,167人がこの姓を有しています。

葉姓は地名に起源を持つとされており、『通志』や『風俗通義』の記録によると、春秋時代に楚の沈諸梁が葉県に封じられたことが由来だとされています。この場合、「葉」という字は「しょう」と読むことがありますが、中国語の発音（北京語：イエ、広東語：イプ、台湾語：ヤプ）では、木の葉を指す「葉」と同じく読みます。また、簡体字では「叶」と書きますが、日本語の「叶（かのう）」とは関係がない点に注意が必要です。

葉姓の著名人

葉姓を持つ著名な人物には多くの著名な政治家、作家、武術家が存在します。特に、葉名琛は清の時代の政治家として知られ、葉紹鈞は作家であり情報提供者、そして葉挺は中国人民解放軍の創始者として名を馳せています。また、葉剣英は中国共産党の重要な革命家の一人で、その活動は広く評価されています。

他にも、葉選平は中国人民政治協商会議の副主席を務め、その背後には葉剣英という父がいます。特にエンターテインメントの分野でも多くの葉姓の人物が活躍しており、香港出身の武術家葉問（イップ・マン）や、映画監督ウィルソン・イップ、女優エイミー・イップなどがその一例です。

朝鮮における葉姓

朝鮮でも「葉」（ヨプ、ソプ、朝鮮語: 엽、섭）は一般的な姓であり、多くの人々がこの姓を名乗っています。最初の葉氏は1012年に宋から高麗に帰化した葉居腆とされ、その後も葉姓の人物が様々な役割で歴史に名を刻んでいます。特に、朝鮮成宗の時代に文科に合格した葉千枝は、その功績が称えられています。

葉姓の人口やその文化的な背景は、とても興味深いテーマであり、中国や朝鮮の歴史を知る上で欠かせない要素となっています。この姓は、私たちの生活や文化に深く根ざしており、今後も様々な分野での活躍が期待されています。

もう一度検索