蒲生岳

蒲生岳：会津のマッターホルン

蒲生岳は、福島県南会津郡只見町に位置する標高828mの山です。越後三山只見国定公園に属し、要害山、会津朝日岳、浅草岳と共に只見四名山として親しまれています。

概要

その特徴的な尖った山容は、著名な登山家である田部井淳子氏によって「会津のマッターホルン」と称されました。地元住民の方々が登山者の安全を願い、鎖やロープを設置するなど、登山道の整備に尽力されています。しかし、豪雪地帯であるため、落雪による影響を受けやすく、毎年鎖の整備が必要となります。そのため、山開きは毎年6月の第一日曜日に行われています。

現在、主な登山道として利用されているのは、会津蒲生駅近くの蒲生かたくり公園に位置する久保登山口です（2017年3月現在）。かつては複数の登山道がありましたが、地震や豪雨の影響により、小蒲生沢登山口は閉鎖され、宮原登山口は通行禁止となっています。

山頂からは360度のパノラマが広がり、特に西側には浅草岳や田子倉ダムを一望できます。四季折々の自然美を満喫できるスポットとしても人気です。

登山口へのアクセス

久保登山口

鉄道: JR只見線会津蒲生駅下車後、徒歩ですぐ。
自動車: 只見町中心部より国道252号を会津若松方面へ約5km。「雪の里」駐車場を利用。
注意: 会津蒲生駅は、平成23年7月の新潟・福島豪雨により運休していましたが、2022年10月1日に復旧しました。

小蒲生沢登山口

平成23年7月新潟・福島豪雨により閉鎖中。

宮原登山口

久保登山口より約1kmほど東に位置しますが、新潟県中越地震による被害のため通行禁止となっています。

周辺情報

蒲生岳の東麓、塩沢集落には河井継之助記念館があります。河井継之助は戊辰戦争で活躍した人物で、この地で亡くなりました。

関連情報

越後三山只見国定公園
* うつくしま百名山

蒲生岳は、その美しい山容と豊かな自然、そして地元の人々の手によって守られた登山道が魅力の山です。ぜひ一度、その雄姿を体感してみてください。

もう一度検索