会津蒲生駅

会津蒲生駅

会津蒲生駅（あいづがもうえき）は、福島県南会津郡只見町蒲生地区に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）只見線の駅です。静かな山あいに佇むこの駅は、只見線の旅情を深く感じさせてくれます。

歴史

会津蒲生駅は、1963年（昭和38年）8月20日に、国鉄会津線の会津川口駅から只見駅までの延伸開業に合わせて開設されました。開業当初は、会津川口駅と只見駅の間に設けられた数少ない駅の一つでした。

1963年（昭和38年）8月20日：開業。無人駅として、旅客営業のみを開始。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
2011年（平成23年）7月30日：新潟福島豪雨により被災し、営業を休止。
2011年（平成23年）11月1日：会津川口 - 当駅 - 只見間でバス代行輸送を開始。
2022年（令和4年）10月1日：只見線の全線運転再開に伴い、駅の営業を再開。バス代行輸送は終了。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅です。ホーム有効長が短く、2両以上の編成の列車では、先頭車両のドアのみが開閉されます。ホームはカーブを描く線路の南側に設けられており、只見方面の端にある階段から駅に出入りします。会津若松駅が管理する無人駅で、駅舎はありませんが、開業当初から使用されている小さな待合所があります。

待合所内には長椅子が設置され、座布団などが置かれています。特筆すべきは、1967年（昭和42年）12月の豪雪の際、蒲生地区の住民が除雪作業に尽力したことに対し、国鉄仙台鉄道管理局から贈られた感謝状が飾られていることです。これは、地域と駅との深いつながりを示す貴重な証となっています。

利用状況

「福島県統計年鑑」によると、2000年度から2004年度にかけての1日平均乗車人員は以下の通りです。

（具体的な乗車人員の推移は省略）

駅周辺

会津蒲生駅は、久保集落の中に位置しています。駅の北東には、標高約800mの蒲生岳がそびえ立っています。その特徴的な山容から「東北のマッターホルン」とも呼ばれています。蒲生岳への登山道は、久保と宮原の二箇所にあり、久保登山口は駅の北東にある二荒山神社のすぐそばです。また、駅周辺にはカタクリの群生地があり、シーズンには只見線の車窓からも美しい花畑を眺めることができます。

駅の近くでは、蒲生川が只見川に合流しています。駅は、久保集落のほか、蒲生川の対岸にある蒲生集落、そして宮原登山口がある宮原集落へのアクセスにも利用されています。国道252号線が只見線と只見川に沿って東西に走り、これらの集落を結んでいます。

駅のすぐ北側には、上原清水と呼ばれる湧水があります。小さな坂道を下った蒲生川沿いに位置し、静かに水を湛えています。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■只見線

会津塩沢駅 - 会津蒲生駅 - 只見駅

外部リンク

駅の情報（会津蒲生駅）：JR東日本

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