蔚山駅

蔚山駅について

蔚山駅（ウルサンえき）は、韓国の蔚山広域市蔚州郡に位置する韓国鉄道公社（KORAIL）の京釜高速線に属する駅です。この駅の副駅名は通度寺で、近隣の著名な寺院にちなんで名付けられています。ただし、旧蔚山駅（現在の太和江駅）とは異なる地点にあり、旧駅からは西へ約20km離れた場所に設置されています。

駅の構造

蔚山駅は、地下1階と地上3階で構成される高架駅です。地下1階には機械室があり、地上1階にはコンコースと駅務室が位置しています。地上2階には会議室や信号・電気関連の部屋があり、最上階の3階にはプラットフォームがあります。プラットホームは、島式1面2線（ソウル方面行き）、単式1面1線（釜山方面行き）、通過線2線を持つ計5線で構成されています。ソウル方面行きのホームの外側はガラスで覆われており、利用されていないため、番号も付いていません。

利用状況

蔚山駅は、蔚州郡の郊外にありながらも、利用者が多いことが特徴です。これは蔚山市内の公共交通と道路交通がしっかりと連携しているためです。また、周辺の三南面や彦陽邑からの利用者も少なくありません。蔚山駅は営業開始以来、蔚山広域市の交通の重要な拠点として評価されており、京釜高速線の駅の中でも利用客数が多く、特にソウル駅や釜山駅の次に利用者が多いことで知られています。

駅周辺の施設

駅周辺には、太和江をはじめとして彦陽自動車学校やクムガン高麗化学などの企業・施設があります。また、蔚山広域市は、列車利用者の便宜を図るために蔚山駅と市内中心部を結ぶリムジンバスを運行しています。このリムジンバスは全4ルートにわたり、番号は5001番から5004番までで、運賃は現金3,200ウォンまたは交通カード利用で3,000ウォンです。さらに、一般バスも蔚山市街地や副駅名となっている通度寺、梁山市街地などとの連絡を行っています。

駅の歴史

蔚山駅の歴史は2004年に始まり、京釜高速鉄道第2段階計画の中で中間駅を設置することが決定されました。2008年9月には着工し、2010年11月1日に高速鉄道の第2段階区間が開通し、運営が開始されました。ただし、2012年12月には駅は簡易駅に降格されました。

副駅名について

蔚山駅の副駅名として通度寺が採用されたことに対し、一部のキリスト教系団体から反発がありましたが、韓国鉄道公社の駅名審議委員会は賛成多数で通度寺の名称を決定しました。この副駅名は地域の文化や信仰を反映した重要な要素とされています。

隣接する駅

蔚山駅は韓国鉄道公社の京釜高速線上に位置し、慶州駅と釜山駅との間にあります。これにより、広域的なアクセスが可能となっています。

まとめ

蔚山駅は交通アクセスの良さや地域交通との結びつきの強さから、多くの利用者に支持されています。これからも蔚山広域市の発展とともに、重要な交通拠点としての役割を果たしていくでしょう。

もう一度検索