薬丸夏子

薬丸 夏子

薬丸 夏子（やくまる なつこ）は、1982年8月18日に千葉県で生まれた日本の女優です。彼女は演劇集団 円に所属しており、主に舞台を中心に活動しながら、映画やテレビドラマ、さらには海外作品の吹き替えといった様々な分野で表現者としての才能を発揮しています。

経歴

薬丸は、俳優としての道を志し、2005年に演劇集団 円が運営する円演劇研究所に入所しました。そこで演技の基礎や様々な表現技術を学び、2年間の研修期間を経て、2007年には同劇団の正会員に昇格しました。以来、劇団の公演をはじめとする数多くの舞台作品に出演し、着実に経験を積み重ねています。

人物

彼女の声種はアルトであり、落ち着いた深みのある声質が特徴です。趣味・特技としてダンスを挙げており、この特技は舞台上での身体を使った表現にも活かされていると考えられます。また、普通自動車免許を所持しています。

主な出演作品

薬丸は非常に幅広いメディアで活動を行っています。

映画

映画作品では、人気シリーズの一作である『テルマエ・ロマエ』に出演しています。

テレビドラマ

テレビドラマにおいても、単発のスペシャル企画や連続ドラマへのゲスト出演などがあります。

ミステリースペシャル『事件18』（2017年10月5日、テレビ朝日）：氷川純代 役
警視庁・捜査一課長 season5 第7話（2021年5月27日、テレビ朝日）：茂木 建美 役
月曜プレミア8『再雇用警察官3』（2021年12月13日、テレビ東京）：伊勢戸世津子 役

舞台

彼女の活動の核となる舞台では、演劇集団 円の作品を中心に多様な役柄を演じてきました。古典から現代劇、児童向けの作品まで幅広く経験しています。

『赤ずきんちゃんの森の狼たちのクリスマス』
『オセロー』
『あらしのよるに』
『新ハムレット』
『夏の夜の夢』
『足のある死体』
『どんどこどん』

特に注目されるのは、世界的ヒット作品の舞台化である『舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』』への出演です。2022年6月のプレビュー公演開始当初から、薬丸はこの作品に車内販売魔女役として出演しています。この長期公演への参加は、彼女の舞台俳優としてのキャリアにおける重要な実績の一つと言えるでしょう。

吹き替え

薬丸は声優としても活動しており、多くの海外作品の日本語吹き替えを担当しています。

映画: 『ジュリエットからの手紙』、『バトルシップ』、『ベルベット・スパイダー』、アメリカのサスペンスコメディ『ペントハウス』（オデッサ・モンテロ役）、スプラッターアクション『ホーボー・ウィズ・ショットガン』など。
ドラマ: 長寿医療ドラマ『ER緊急救命室』シリーズでは、複数のシーズン（シーズンXIII、XIV、XV）にわたって異なるエピソードの吹き替えを担当しました。また、イギリスの医療ドラマ『脳外科医モンロー』ではキティ・ウィルソンの声を担当しています。
* アニメ: ストップモーション長編アニメーション『メアリー & マックス』では講師役の吹き替えを務めました。

このように、薬丸夏子は映像作品から舞台、そして声の演技に至るまで、表現者として非常に多才な顔を持っています。演劇集団 円での経験を基盤に、今後も様々なフィールドでの活躍が期待される女優です。

外部情報

薬丸夏子の最新の活動状況や情報は、所属する円企画の公式サイトに掲載されているプロフィールページや、彼女自身のX（旧Twitter）アカウント、日本タレント名鑑などを通じて確認することができます。

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