虹のエアポート

虹のエアポート

『虹のエアポート』は、1975年10月7日から1976年1月6日までTBS系列で放送されたテレビドラマ。
松竹とTBSが共同で制作し、全14話が放送されました。放送時間は毎週火曜20:00 - 20:55でした。

概要

このドラマは、パイロットを目指す若者たちの、希望、失意、友情、勇気といった様々な感情を、教官やスチュワーデスとの交流を交えながら描いた作品です。「航空根性ドラマ」とも呼ばれ、航空大学校と全日本空輸（ANA）が撮影に協力していました。オープニング映像では、当時のANAの主力機であったボーイング727やロッキード L-1011 トライスターの飛行シーンが使用され、航空ファンにとっても魅力的な作品でした。

主演の桜木健一は、当初「5年はやるからね」と言われて意気込んでいたそうですが、実際にはわずか3か月、14話で終了してしまいました。桜木自身は、早期終了の理由として、本作にロッキード社製の航空機が使用されていたことと、1976年2月に発覚したロッキード事件の影響があったのではないかと語っています。

長らくソフト化されていませんでしたが、CSでの再放送や多くのリクエストを受け、2022年12月23日にDVDが発売されました。

キャスト

松木健一：桜木健一
パイロットになることを父親に反対されるも、航空大学校に入学。後に全日空のパイロットになる。
進藤正克：中山仁
航空大学校の教官で、トライスター機の機長。
泉田秀夫：森本レオ
航空大学校の同窓生で、パイロット。
中倉雄作：東山敬司
航空大学校の同窓生で、パイロット。
石原純子：浅茅陽子
ファーストスチュワーデス。
淡口潤：江藤潤
元航空自衛官で、パイロット。
岡本稔：大和田獏
航空大学校の同窓生で、新聞社のパイロット。
葉山啓子：松坂慶子
進藤の恋人で、健一が憧れる女性。
花田：伴淳三郎
全日空の寮長。

その他、加藤武、斎藤美和、宮田真、瞳順子、岸ユキ、三崎千恵子、山村聡、竜雷太など、豪華キャストが出演。

スタッフ

脚本：石森史郎、大槻義一
監督：広瀬襄、湯浅憲明、大槻義一、番匠義彰
音楽：渡辺岳夫
制作：松竹株式会社、TBS

主題歌

「青春の刻」
作詞：さいとう大三 / 作曲：渡辺岳夫 / 歌：桜木健一
* 1976年のポリドール・レコードのヒット賞を受賞。

放送局

TBSをはじめとする全国のTBS系列局で放送されました。

評価

『虹のエアポート』は、航空業界を舞台にした青春ドラマとして、当時としては斬新な作品でした。航空大学校や全日空の協力を得て、リアルな映像や描写が話題を呼びました。また、桜木健一をはじめとするキャストの熱演も高く評価されました。

ロッキード事件の影響で早期終了という不運に見舞われましたが、2022年にDVDが発売され、再び注目を集めています。

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