蛍茶屋停留場

蛍茶屋停留場

蛍茶屋停留場（ほたるぢゃやていりゅうじょう）は、長崎県長崎市中川一丁目にある長崎電気軌道蛍茶屋支線の路面電車停留場です。駅番号は43。蛍茶屋支線の終点であり、2号系統、3号系統、4号系統、5号系統が停車します。

蛍茶屋には車庫（蛍茶屋車庫）と営業所が置かれており、長崎電気軌道の運行上の重要な拠点となっています。

歴史

蛍茶屋停留場は、1934年（昭和9年）12月に馬町 - 蛍茶屋間の開通と同時に開業しました。開業当初より支線の終点としての役割を担っています。「蛍茶屋」という名称は、中島川の上流域に位置するこの地に茶屋が置かれていたことに由来します。1937年（昭和12年）には車庫が、1940年（昭和15年）には営業所が完成し、現在に至ります。

年表

1934年（昭和9年）12月20日：開業。
1937年（昭和12年）3月4日：蛍茶屋車庫が完成。
1940年（昭和15年）5月31日：蛍茶屋営業所が完成。
1971年（昭和46年）7月21日：車庫機能の大半を西町車庫へ移転。
1985年（昭和60年）2月14日：蛍茶屋営業所ビル（NEビル）の新築起工式を実施。8月7日に完成。
1986年（昭和61年）12月11日：蛍茶屋駐車場・テナントビル（NEビル2）が完成。駐車場の営業を開始。
2005年（平成17年）9月25日：営業所での定期券取り扱いを開始。

構造

蛍茶屋停留場は併用軌道区間に位置し、ホームは道路（新長崎街道）上に設けられています。島式ホーム1面2線を有し、起点を基準として左側が1号線、右側が2号線となっています。

蛍茶屋車庫は停留場の先にあり、2本の線路は新長崎街道から分かれ、専用軌道となって車庫へと繋がります。道路拡幅に伴い軌道が移設されたため、S字カーブを描いて車庫へ入線する構造となっています。停留場の手前、新中川町寄りにはシーサスクロッシングが設置されています。

営業所は停留場前のビル（NEビル）の2階に位置し、配車室が設けられています。

蛍茶屋車庫

蛍茶屋車庫は長崎電気軌道の車両基地の一つです。停留場の先に位置し、2本の側線（留置線）を備えています。車庫の上には、長崎電軌が所有するファミリーレストランと駐車場が入居するビル（NEビル2）が建っています。

1937年3月に完成した当初は、側線7本とピット5本を備え、車両工場も有していました。戦災による被害が少なかったため、戦後は蛍茶屋で車両の復旧作業が行われました。1971年には側線2本を新設し、それ以外の車庫機能は西町車庫へ移転しました。車両工場もこの時に移転し、跡地にはテナントビルと駐車場が建設されました。ビルは1986年に完成し、それ以前はゴルフ練習場が営業していました。

利用状況

長崎電軌の調査による1日の乗降客数は以下の通りです。

1998年 - 3,823人
2015年 - 3,100人

周辺情報

一の瀬口（長崎市指定史跡）：旧長崎街道の一部で、車庫の裏手に位置します。
ロイヤルホスト蛍茶屋店
聖母の騎士幼稚園
聖母の騎士高等学校
長崎県立鳴滝高等学校
* 放射線影響研究所長崎研究所

隣の停留場

長崎電気軌道

蛍茶屋支線（□2号系統・■3号系統・■4号系統・■5号系統）

新中川町停留場（41） - 蛍茶屋停留場（43）

もう一度検索