蜂飼耳

蜂飼耳について

蜂飼耳（はちかい みみ）は、1974年6月3日生まれの日本の詩人、エッセイスト、小説家であり、現在は立教大学文学部の教授を務めています。神奈川県出身で、現在は座間市に住んでいます。彼女は早稲田大学大学院文学研究科で上代文学を専攻し、修士課程を修了しました。その後、早稲田大学教育学部の非常勤講師を経て、立教大学で教授として活躍するまで、多くの大学で教鞭を執ってきました。特に、詩に関する彼女の作品は評価が高く、清らかで透明感のある言葉遣いが特徴的です。

彼女の最初の詩集『いまにもうるおっていく陣地』（1999年）で注目を集め、その後も複数の詩集を発表しています。その中には、2005年の『食うものは食われる夜』や2016年の『顔をあらう水』も含まれます。また、小説では『紅水晶』（2007年）という作品があり、詩から小説まで多岐にわたる表現を展開しています。

受賞歴

蜂飼耳はその文学的才能によって数多くの賞を受賞しています。

• - 2000年には初の詩集である『いまにもうるおっていく陣地』により第5回中原中也賞を受賞。
• - 2006年、詩集『食うものは食われる夜』で、第56回芸術選奨新人賞および神奈川文化賞未来賞を受賞。
• - 2008年には小説『紅水晶』が第30回野間文芸新人賞にノミネートされました。
• - さらに2012年には絵本『うきわねこ』が第4回MOE絵本屋さん大賞第2位を受賞し、同年の産経児童出版文化賞でもニッポン放送賞を受賞しています。
• - 2016年には詩集『顔をあらう水』で第7回鮎川信夫賞を受賞しました。

作品リスト

詩集

• - 『いまにもうるおっていく陣地』（1999年、紫陽社）
• - 『食うものは食われる夜』（2005年、思潮社）
• - 『隠す葉』（2007年、思潮社）
• - 『現代詩文庫 蜂飼耳詩集』（2013年、思潮社）
• - 『顔をあらう水』（2015年、思潮社）

エッセイ

• - 『孔雀の羽の目がみてる』（2004年、白水社）
• - 『空を引き寄せる石』（2007年、白水社）
• - 『空席日誌』（2013年、毎日新聞社）
• - 『おいしそうな草』（2014年、岩波書店）
• - 鴨長明 『方丈記』光文社古典新訳文庫（2018年）
• - 『朝毎読』（2018年、青土社、書評集）

絵本

• - 『ひとり暮らしののぞみさん』（2003年、径書房）
• - 『エスカルゴの夜明け』（2006年、アートン）
• - 『サロメ』（2008年、エクリ）
• - 『うきわねこ』（2011年、ブロンズ新社）

翻訳絵本

• - 『すずめの空』（2006年、ブルースインターアクションズ）
• - 『おやゆびひめ』（2007年、偕成社）
• - 『イソップえほん』シリーズ（岩崎書店）など。

メディア出演

彼女はNHK教育テレビで「子どもの詩を読む」や「空を引き寄せる石」など、いくつかの番組にも出演し、その独自の視点を提供しています。これらの活動を通じて、彼女は詩や文学の重要性を広める役割を果たしています。

蜂飼耳の作品や活動は、独自の視点と深い感性によって、私たちに豊かな文学体験を提供してくれます。

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