行縢駅

行縢駅（むかばきえき）

概要

行縢駅は、宮崎県延岡市高野町に位置していた高千穂鉄道高千穂線の駅でした。1935年（昭和10年）に国鉄日ノ影線の駅として開業しましたが、2007年（平成19年）に高千穂線の一部区間が廃止されたことに伴い、駅も廃止となりました。駅は山間の集落にあり、自然豊かな場所に位置していました。

歴史

1935年（昭和10年）2月20日：国有鉄道日ノ影線の駅として開業。
1962年（昭和37年）10月1日：貨物取り扱いを廃止。
1972年（昭和47年）7月22日：荷物取り扱いを廃止。同時に駅員無配置駅となる。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により九州旅客鉄道（JR九州）の駅となる。
1989年（平成元年）4月28日：第三セクター転換により高千穂鉄道の駅となる。
2005年（平成17年）9月6日：台風14号の被害により高千穂線が全線運休となる。
2007年（平成19年）9月6日：延岡駅～槇峰駅間が廃線となり、行縢駅も廃止。

駅構造

行縢駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。無人駅であり、駅舎はなく、待合室のみが設置されていました。ホームの脇には桜の木が植えられており、春には美しい花を咲かせていました。

利用状況

2003年度のデータによると、1日平均乗車人員は12人でした。これは、地域住民の日常的な移動手段として利用されていたことを示しています。

駅周辺

駅の周辺は山間の集落で、自然が豊かです。駅の南側には延岡植物園やバイパス道路があり、少し離れた場所には九州医療科学大学があります。また、五ヶ瀬川や行縢川といった河川も近くを流れており、豊かな自然環境が広がっています。

延岡植物園
行縢山
北方延岡道路（国道218号バイパス）
国道218号（現道）
宮崎交通「行縢駅前」停留所
五ヶ瀬川
行縢川

現在の状況

現在は、ホーム跡のみが残されており、その他の駅の遺構はほとんど残っていません。線路跡には住宅が建てられており、駅があった面影は薄れています。

隣の駅

高千穂鉄道

■高千穂線

西延岡駅 - 行縢駅 - 細見駅

関連項目

* 日本の鉄道駅一覧

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