槇峰駅

槇峰駅

槇峰駅（まきみねえき）は、かつて宮崎県西臼杵郡日之影町大字七折に存在した、高千穂鉄道高千穂線の駅です。この駅は、1939年に国有鉄道日ノ影線の駅として開業し、地域の足として利用されてきました。その後、国鉄の分割民営化、第三セクターへの転換を経て、高千穂鉄道の駅となりました。

歴史

槇峰駅は、その歴史の中でいくつかの重要な転換期を経験しました。

1939年（昭和14年）10月11日：国有鉄道日ノ影線の駅として開業。
1972年（昭和47年）7月22日：貨物および荷物の取り扱いを廃止し、無人駅となる。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により九州旅客鉄道（JR九州）の駅となる。
1989年（平成元年）4月28日：第三セクター転換により高千穂鉄道の駅となる。
1995年（平成7年）12月：電子閉塞導入と同時に、交換設備を再設置。
2005年（平成17年）9月6日：台風14号による被害で高千穂線が全線運休となる。この災害が、路線の運命を大きく左右することになりました。
2007年（平成19年）9月6日：高千穂線延岡 - 当駅間が廃止。この時、槇峰駅は高千穂線の終端駅となりましたが、運行再開されることはありませんでした。
2008年（平成20年）12月28日：高千穂線当駅 - 高千穂間廃止により、槇峰駅も廃駅となりました。

駅構造

槇峰駅は、島式ホーム1面2線の地上駅でした。駅舎を併設しており、無人駅として運営されていました。

かつては、駅舎に面した場所にホームがあり、交換設備や側線を持つ構造でしたが、槇峰鉱山の閉山後に棒線化されました。しかし、1995年の電子閉塞化の際に交換設備が再設置されました。2007年の部分廃止後、名目上は高千穂線の終端駅となりましたが、運行が再開されることなく翌年には残りの区間も廃線となり、その役割を終えました。

利用状況

2003年度のデータでは、1日平均乗車人員は59人でした。

駅周辺

駅の周辺には、以下の施設や道路があります。

国道218号
宮崎県道214号上祝子綱の瀬線
宮崎県道237号北方高千穂線：駅前を通る県道です。
宮崎交通「槙峰」停留所：駅近くのバス停。
槇峰大橋
旧綱ノ瀬橋梁
五ヶ瀬川
綱の瀬川

隣の駅

高千穂鉄道

■高千穂線

亀ヶ崎駅 - 槇峰駅 - 日向八戸駅



槇峰駅は、その短い歴史の中で、地域の変化とともにその姿を変えてきました。鉄道の廃止とともにその役割を終えましたが、その名前は地域の歴史とともに語り継がれていくでしょう。

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