西別府町

西別府町（にしべっぷちょう）

鹿児島市西部に位置する西別府町は、田上川の上流域に広がる町です。かつては薩摩国鹿児島郡に属し、古い歴史を持っています。

地理

西別府町は鹿児島市西部に位置し、北に小野町や犬迫町、南に五ケ別府町や西陵、東に田上、西に石谷町と隣接しています。町の東部には大峯流通団地があり、鹿児島インターチェンジにも近いため、市内における物流の重要な拠点となっています。また、中央部には池田学園の各学校が設置されています。町の中央を東西に鹿児島県道24号線と南九州西回り自動車道が並走しています。

五ケ別府町との境界付近には、西郷隆盛が帰郷時に開墾したとされる野屋敷跡があり、現在は「かごしま文化工芸村」として整備されています。また、町内を流れる新川上流には、治水目的の西之谷ダムが建設されています。

河川

新川
西之谷川
田上川

歴史

成立から町村制施行まで

西別府という地名は室町時代から存在し、1465年の記録にもその名が見られます。江戸時代には鹿児島近在の村として、遠村に分類されていました。村の石高は時代によって変動し、「天保郷帳」では399石余、「旧高旧領取調帳」では441石余と記録されています。村には庄屋が置かれ、その補助役として功才（後に名主）が2名いました。

明治初期には、田上村の生産力が低いことから、一時的に西別府村の一部が田上村に編入されましたが、その後、西別府村の生産力がより低いことが判明し、元の状態に戻されました。当時の西別府村は「ニシノビウ」と呼ばれ、農民が大多数を占める農村でした。

町村制施行以降

1889年の町村制施行により、西別府村、武村、田上村が合併し、西武田村が成立しました。これに伴い、西別府村は西武田村の大字「西別府」となりました。

1934年、西武田村は周辺の村とともに鹿児島市に編入され、大字西別府は廃止され、新たに鹿児島市の町「西別府町」が設置されました。その後、1980年代には住居表示の実施に伴い、町域の再編が行われ、西陵地区や田上台地区が新設されています。1990年代にも一部区域の編入が行われ、現在の町域が形成されました。

人口

1995年以降の人口推移は以下の通りです。

(※具体的な人口データは省略)

施設

公共

鹿児島文化工芸村
武・田上公民館
鹿児島市立図書館武・田上公民館図書室
大峯公園

教育

池田学園池田中学・高等学校
池田学園池田小学校

その他

セイカ食品本社

小・中学校の学区

(※学区に関する詳細は省略)

交通

道路

南九州西回り自動車道鹿児島道路（国道3号バイパス）
ただし、町域にインターチェンジはなし。最寄りは松元ICまたは鹿児島西IC。
鹿児島県道24号鹿児島東市来線

鉄道

町域に駅はなし。最寄りは鹿児島中央駅または上伊集院駅。

バス

南[[国交通]]
（N16 文化工芸村線）文化工芸村
（N18 石谷線）池田高校前 - 金井迫 - 岩屋口 - 野首谷
（N24 大峯団地・武岡台高校線）大峯団地住宅前 - 大峯団地西 - 大峯団地中央 - 武田上公民館入口

脚注

(※脚注は省略)

参考文献

(※参考文献は省略)

関連項目

* 西武田村

もう一度検索