西山道隆

西山道隆のプロ野球選手としての軌跡

西山道隆（にしやま みちたか）は、1980年1月9日生まれで、愛媛県松山市出身の元プロ野球選手です。彼は主に投手として活躍し、右投右打のスタイルを持っています。西山の野球人生は多彩な経歴に彩られており、特に四国アイランドリーグでの活躍が際立っています。

学生時代の経験

西山は松山商業高校野球部に所属し、その時期の1996年には夏の甲子園で優勝を経験しました。この成功は彼の野球キャリアにおいて重要な礎となり、大学では城西大学に進学。大学では、1年下の渡辺直人や竹原直隆がチームの中心選手として活躍しましたが、公式戦での登板機会はあまり恵まれませんでした。大学卒業後は昭和コンクリート工業に入社しますが、半年後に同社の野球部が活動停止となり、彼は退社を余儀なくされます。

その後、カナダの独立リーグであるノーザンリーグのウィニペグ・ゴールドアイズでプレーすることに。国外での経験を通じて、彼はさらなる成長を遂げました。

四国アイランドリーグでの活躍

2005年、西山は離脱後の独立リーグに挑戦し、愛媛マンダリンパイレーツに入団しました。ここでの彼の成績は素晴らしく、指導者の高山郁夫コーチと八木沢荘六巡回コーチの下で力をつけていきました。特に、彼の151キロを記録するストレートは多くの打者を圧倒しました。

7月から8月にかけては5連続で完封勝利を収め、最終的には10勝、防御率1.47というリーグ内での非常に優れた成績を残しました。168奪三振を達成し、最多奪三振のタイトルも獲得。さらに、ベストナインにも名を連ねることになりました。この活躍により、2005年12月にはプロ野球育成ドラフトで福岡ソフトバンクホークスから2位指名を受け、四国アイランドリーグ初のプロ選手として名を馳せました。

プロ入りからの挑戦

2006年5月23日、西山は同じく育成ドラフトで指名された小斉祐輔と共にソフトバンクと支配下選手契約を結びます。5月26日には、一軍登録を果たし、5月28日の中日戦で初登板。1イニングで3失点を喫しましたが、その後は代走として出場し、プロ初得点もマークしました。6月1日には横浜戦で初先発も果たしましたが、結果は厳しいものでした。

その後のシーズンは登板機会が限られ、2007年には3試合で0勝2敗、2008年には2試合に登板するも大きな成績は残せませんでした。2009年には一軍での登板がなく、同年10月31日に戦力外通告を受けました。

引退後のキャリア

西山は2011年から2013年まで福岡ソフトバンクホークスの打撃投手として新たなキャリアをスタートさせます。2017年からはマネージャーとしてチームに関わり続け、2020年からは打撃投手が兼任という形で、チーム運営に携わりました。

西山道隆の野球人生は学生時代からプロへと続く多様な経歴を持ち、多くの経験を積んだ選手でした。今後もその経験を基に、選手たちをサポートし続けることでしょう。

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