西新宿ジャンクション

西新宿ジャンクションの詳細解説

西新宿ジャンクション（にししんじゅくジャンクション）は、東京都新宿区に位置し、首都高速4号新宿線と中央環状線を接続する重要なジャンクションです。このジャンクションは、甲州街道と山手通りが交差する初台交差点の真上に建設されており、その複雑な構造が特徴です。

構造の特徴

西新宿ジャンクションは、山手通りの地下を走る山手トンネルから分岐するランプウェイが、急勾配を登って4号新宿線の上層に接続する形で構成されています。具体的には、中央環状線からのランプが南北両方向から分岐し、高架構造の4号新宿線の上に接続します。さらに、4号新宿線高井戸方面からのランプも本線の上に合流し、2層構造の丁字路を形成しています。

この構造の結果、中央環状線（熊野町方面、大橋方面）と4号新宿線三宅坂方面との間を直接行き来することはできません。また、ランプウェイは急勾配と半径40メートルの急カーブが連続するため、時速30キロメートルの速度制限が設けられています。

マスコミ公開時には、ジャンクションのランプウェイ2層、4号新宿線本線、山手通り本線と側道、甲州街道本線（アンダーパス）、地下の中央環状線本線、そして京王新線を含めると、合計7層構造の交差点として報道されました。当初は、ランプウェイが平面交差し信号制御を行う計画でしたが、その後の設計変更により、現在の立体交差形式となりました。

2018年1月22日に発生した大雪の際には、外回り山手トンネルからジャンクションの上り坂に差し掛かったトレーラーが、タイヤチェーンを装着していたにもかかわらず、8%の勾配を登りきれず立ち往生しました。この事故により、車線が塞がれ、10時間以上に及ぶ大規模な交通渋滞が発生しました。

歴史

西新宿ジャンクションは、以下の段階を経て供用が開始されました。

2007年（平成19年）12月22日：西新宿JCT - 熊野町JCT間が開通し、部分的に供用開始。
2010年（平成22年）3月28日：大橋JCT - 西新宿JCT間が開通し、全面供用開始。

接続路線

西新宿ジャンクションは、以下の路線を接続しています。

4号新宿線高井戸出入口方面⇔中央環状線熊野町JCT方面・大橋JCT方面

注意点として、4号新宿線三宅坂JCT方面と中央環状線との間は、西新宿ジャンクションを介して直接行き来することはできません。

隣接する施設

首都高速4号新宿線:
(404,405)新宿出入口 - 西新宿JCT - (406)初台出入口
首都高速中央環状線（危険物積載車は通行禁止）:
* (C23)初台南出入口 - 西新宿JCT - (C24)中野長者橋出入口

関連情報

西新宿ジャンクションは、その複雑な構造と都心部における交通の要衝という点で、日本のインターチェンジの中でも特筆すべき存在です。このジャンクションの存在は、都心部の交通網を支える上で不可欠であり、その運用状況は常に注目されています。

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