西条町福本

西条町福本の概要

西条町福本（さいじょうちょうふくもと）は、広島県東広島市に属する大字であり、その全域で住居表示が実施されていない地域です。西条地区の南東部に位置し、西側は西条町森近、東側は西条町下三永、南側には蚊無峠を挟んで安芸津町三津に接しています。福本は東広島呉自動車道の北側に集落が広がり、南側の多くは山岳地帯になっています。これにより、西条地区の中でも人口密度が特に低い大字となっており、静かな環境を維持しています。また、この地域は旧板城村の一部に該当します。

沿革

西条町福本の歴史を辿ると、1889年4月1日に町村制が施行され、賀茂郡福本村を含む4つの村が合併して賀茂郡板城村が誕生します。この時、福本村は「福本」として板城村の大字となりました。1955年3月31日には板城村が分割され、西条町と黒瀬町に編入されて消滅。その結果、福本は西条町に組み込まれ、西条町の大字としてその後も存在を続けます。1974年4月20日、周辺の3町と合併し、東広島市が設立された際には、「西条町福本」として新たに東広島市の大字となりました。さらに、2007年11月3日には東広島呉自動車道の上三永ICから馬木ICまでが開通し、さらに下三永福本ICも設置され、地域の交通面も便益を受けています。

交通アクセス

福本の交通手段としては、鉄道が通っていますが、地域内には駅が設置されていないため、最寄りの駅である東広島駅を利用することになります。さらに、バスのサービスとしては、JRバス中国や芸陽バスの路線バスが運行されており、具体的には、東広島駅から広島大学に至る路線や、西条駅から東広島駅を経由して広島国際大学に向かう路線があります。

インフラと施設

この地域には、若八幡神社や正福寺、千足池などの名所が点在しています。また、学区としては、板城小学校および向陽中学校があり、地域の公立学校に通う際の教育機関となっています。

地域の特性

面積は2020年時点で約2.93平方キロメートルで、人口は2024年の末時点で1184人、世帯数は557世帯と比較的少数です。このことから、人々が自然と親しみながら生活している地域であることが窺えます。

終わりに

最後に、地域出身の著名な人物として、衆議院議員の山道襄一氏が挙げられます。彼は板城村福本出身であり、立憲民政党の幹事長などを歴任しました。地域の歴史や人物に興味を持つことは、福本の文化を理解する手助けとなるでしょう。

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