西浜町停留場

西浜町停留場（西浜町電停）

西浜町停留場は、長崎県長崎市に位置する長崎電気軌道の停留所です。駅番号は西浜町が32、浜町アーケードが36となっています。本線と蛍茶屋支線が接続する要所であり、1号系統、2号系統、5号系統が利用可能です。

概要

長崎市の中心部、浜町アーケードのすぐそばの西浜町交差点に位置し、多くの電車が行き交う交通の重要な拠点です。以前は、交差点を挟んで浜町と銅座町に乗り場が分かれており、浜町側の乗り場は「アーケード入口」という名称が用いられていました。しかし、2018年8月1日に浜町側の乗り場が浜町アーケード停留場として独立しました。浜町アーケード停留所には2号系統、4号系統、5号系統が停車します（2号系統と5号系統は西浜町と浜町アーケードの両方に停車します）。

歴史

西浜町停留場は1920年に開業しました。当初は銅座町側にのみ乗り場がありましたが、翌年には思案橋までの区間が開通しました。アーケード入口側の乗り場が設置された時期ははっきりしていませんが、1921年から1933年ごろとされています。

1945年8月9日の原爆投下により長崎電軌の路線は全線不通となりましたが、長崎駅前 - 西浜町 - 蛍茶屋間は比較的早く復旧し、同年11月に運行を再開しました。西浜町 - 思案橋間は復旧が遅れ、1953年7月に再開しています。

2022年9月からは、本停留所で1号系統（崇福寺方面）と5号系統（蛍茶屋方面）の乗り換えができるようになりました。これは、4号系統の大幅な減便による利便性低下を緩和するための措置です。その他の方面への乗り換えは、隣の新地中華街停留場が推奨されています。

年表

1920年12月25日：築町 - 古町間開通に合わせて開業
1921年4月30日：西浜町 - 思案橋間が開通
1945年8月9日：原爆投下により全線不通
1945年11月25日：長崎駅前 - 西浜町 - 蛍茶屋間が復旧
1953年7月1日：西浜町 - 思案橋間が復旧
2000年3月20日：銅座町側の乗り場を改築
2009年3月15日：3方分岐部分の軌道かさ上げ工事が完了
2010年3月15日：アーケード入口側の乗り場を改修
2018年8月1日：アーケード入口側の乗り場を浜町アーケード停留場として独立・改称

構造

西浜町停留場と浜町アーケード停留場は、併用軌道区間に位置しています。本線と蛍茶屋支線の軌道は西浜町交差点上で分岐し、新地中華街、崇福寺、蛍茶屋方面へ路線が伸びています。3方向の軌道はデルタ線を形成しています。

西浜町停留場は交差点の新地中華街寄り、浜町アーケード停留場は蛍茶屋寄りに位置し、約100メートル離れています。以前は、互いの乗り場の間は1区間として扱われていたため、乗り場間を乗車した場合も運賃が必要でした。各停留場には2面ずつのホームがあり、2本の線路を挟み込むように配置されています。浜町アーケード停留場のホームは斜向かいに位置しており、蛍茶屋方面行きは中島川に面しています。西浜町停留場のホームは向かい合って配置されています。

デルタ線のポイントは自動で切り替わる方式が採用されており、運転士は信号で進行方向を確認して出発します。また、交差点の一角には操車室があり、必要に応じて手動でポイントを切り替えることができます。

利用状況

長崎電軌の調査によると、1日の乗降客数は以下の通りです。

1998年：9,362人
2015年：銅座町側 1,500人、アーケード入口側 3,800人

周辺情報

西浜町交差点周辺は長崎市有数の繁華街であり、買い物や観光の中心地として賑わっています。浜町アーケード停留場は浜町アーケードの入口に位置し、買い物客が多く利用します。停留場横の中島川には銕橋が架かっています。

西浜町交差点は交通の要衝でもあり、中央橋は主要な幹線道路として機能しています。停留所がある中島川の南岸一帯は道幅が狭く、一方通行の区間もあります。

「西浜町」という町名は現存せず、当停留場が旧町名を残す唯一の停留場となっています。

周辺施設

長崎バス・長崎県営バス「中央橋」バス停
長崎電気軌道西浜町定期券発売所
献血ルームはまのまち
ドン・キホーテ浜町店
TSUTAYA遊ING浜町店
三菱UFJ銀行長崎支店

隣の停留場

長崎電気軌道
本線（■1号系統・□2号系統・■5号系統）：新地中華街停留場 - 西浜町停留場 - 観光通停留場
蛍茶屋支線（□2号系統・■4号系統・■5号系統）：西浜町停留場 - 浜町アーケード停留場 - めがね橋停留場

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