観光通停留場

観光通停留場：長崎の歴史と文化が交差する場所

観光通停留場は、長崎県長崎市銅座町に位置する長崎電気軌道本線の停留場です。駅番号は33で、1号系統と4号系統が停車します。停留場の名前は「観光通り」と表記されることもあります。

歴史

当停留場は、1921年に銅座町停留場として開業しました。これは、西浜町 - 思案橋間の第3期線開通と同じ日です。「銅座町」という名前は、かつてこの地に棹銅を鋳造する銅座が置かれていたことに由来します。1930年には、付近の商店街の通りの名前をとって柳通停留場に改称されました。

しかし、太平洋戦争下の1944年に急行運転が開始されたことにより、停留場は一時的に廃止されます。戦後、停留場が再開したのは1953年でした。原爆投下からの復旧に際し、長崎駅前 - 西浜町 - 蛍茶屋間の再開が優先されたため、この地域の復旧は遅れました。その間、通りとしての柳通は1949年に観光通へと改称しており、停留場も再開時に観光通停留場へと改称されました。

2000年には、停留場が改築され、より利用しやすくなりました。

構造

観光通停留場は併用軌道区間にあり、ホームは道路上に設置されています。2つのホームが2本の線路を挟み込むように配置されていますが、それぞれのホームは交差点を挟んで斜向かいに位置しています。西浜町寄りから見て、手前に崇福寺方面行きのホーム、奥に赤迫・蛍茶屋方面行きのホームがあります。

2000年の改築の際には、上屋がテント式から景観に配慮したシェルター式へと変更されました。

利用状況

長崎電軌の調査によると、1日の乗降客数は以下の通りです。

1998年 - 4,486人
2015年 - 2,500人

周辺情報

観光通停留場は、長崎市中心部の繁華街である浜町に位置し、中華街の北側に隣接しています。停留場がある交差点には浜屋百貨店があり、浜町アーケードやベルナード観光通商店街が広がっており、買い物客で賑わっています。観光通商店街には長崎土産を売る店も多く、観光客も多く訪れます。

戦前は、軌道が道路の片側に寄って敷設されており、隣の思案橋停留場までの区間は専用軌道でした。


周辺施設：
国道324号
長崎バス「浜の町」バス停
ハマクロス411
長崎三菱信用組合 浜町支店
ホテルフォルツァ長崎
ドン・キホーテ 浜町店


隣の停留場

長崎電気軌道
本線（■1号系統）：西浜町停留場（32） - 観光通停留場（33） - 思案橋停留場（34）
* 本線（■4号系統）：浜町アーケード停留場（36） - 観光通停留場（33） - 思案橋停留場（34）

観光通停留場は、長崎の街の歴史と文化を感じられる場所です。長崎を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

もう一度検索