西落合 (新宿区)

東京都新宿区西落合

西落合は、新宿区の最北西部に位置する町名で、一丁目から四丁目までが存在します。この地域は住居表示が実施されており、かつては「葛ヶ谷」という地名で知られていました。

地理

西落合は、北から東にかけて目白通りに接しており、豊島区南長崎と隣接しています。南東部から南部は新宿区中落合、南西部は妙正寺川を挟んで中野区上高田、西部は中野区松が丘、江古田、江原町と接しています。新青梅街道が中央部を横断しており、主に住宅地として利用されています。哲学堂公園の一部も西落合に位置していますが、公園の大部分は中野区に属し、管理も中野区が行っています。

この地域は、目白通り、中野通り、新青梅街道沿いを除き、ほとんどが第一種低層住居専用地域に指定されており、建ぺい率50％、容積率100％と、新宿区内でも特に低い割合です。そのため、整備された道路と古い歴史、緑に囲まれた静かな住宅地が形成されています。

地価

2024年1月1日の公示地価によると、西落合3-17-5の地点で1平方メートルあたり68万5000円となっています。

歴史

旧地名である「葛ヶ谷」は、1559年の記録にも見られる古い地名です。この地名の由来には諸説あり、桂（葛）大納言源経信の住地であったとする説、林野に住む人々を意味する「国栖」に由来するという説、葛が生い茂る原であったとする説などがあります。また、かつては「かつらがや」と呼ばれていたものが、後に「くずがや」に変化したという説もあります。

町名の変遷

西落合の町名は、武蔵国葛ヶ谷村から始まり、品川県、東京府南豊島郡、南豊島郡落合村大字葛ヶ谷、豊多摩郡落合町大字葛ヶ谷、東京市淀橋区西落合を経て、1965年に現在の新宿区西落合一丁目から四丁目となりました。

風致地区

1933年、西落合の一部は野方風致地区に指定されましたが、1963年に廃止されています。

世帯数と人口

2023年1月1日現在の世帯数と人口は東京都の発表資料で確認できます。

学区

区立小・中学校の学区は、2018年8月時点で定められています。

交通

鉄道

都営地下鉄大江戸線落合南長崎駅が南東端に位置し、北部には西武池袋線東長崎駅、南西部には西武新宿線新井薬師前駅が近くにあります。

バス

目白通りや新目白通り、哲学堂通り沿いにバス路線が運行されており、住民の足として利用されています。

道路

1925年から1936年にかけて耕地整理が行われ、碁盤の目状に区画整理されました。主要道路は幅8メートル、その他の道路は約6メートルで整備され、それぞれに典雅な名前が付けられています。これらの道路名は2009年に新宿区の道路通称名として認定されました。西落合三、四丁目は、歩行者優先のコミュニティ・ゾーンとして整備されており、2014年からは「ゾーン30」として速度規制が実施されています。

事業所

2021年の経済センサス調査によると、事業所数と従業員数が確認できます。

施設

西落合には、西落合公園、西落合北公園、西落合東公園、葛ヶ谷公園、妙正寺川公園、あかね公園といった複数の公園があります。その他、西落合図書館、西落合児童館、関水金属本社、日本光電工業本社、ギャラリーカウンタック、舞踊集団菊の会、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所、自性院、葛谷御霊神社などがあります。

その他

郵便番号は161-0031で、落合郵便局が管轄しています。

西落合は、歴史と緑が共存する静かな住宅地として、住みやすい環境が整っています。

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