西鉄バス佐賀

西鉄バス佐賀株式会社の概要

西鉄バス佐賀株式会社は、西日本鉄道（西鉄）の完全子会社であり、佐賀県佐賀市及び鳥栖市を中心に路線バスと貸切バスを運行しています。この企業は、地域の交通網を支える重要な役割を担っています。営業所は佐賀県内に位置しますが、福岡県の久留米市と小郡市においても直営の路線を展開しています。

日本の公共交通機関の中でも西鉄バス佐賀は特に地域密着型の事業者として知られています。バスの運行だけでなく、高速バス路線も提供しており、利便性の向上に寄与しています。その一例が2004年に設立された鳥栖から福岡（天神）間の高速バス路線です。この路線は活発に利用されていましたが、2004年には廃止されました。

沿革

西鉄バス佐賀の歴史は1961年に始まり、この年の8月には西日本鉄道の鳥栖自動車営業所が開設され、9月1日から新しい路線とダイヤによる運行が開始されました。1986年には、鳥栖交通株式会社として分社化し、以降のバス営業がスタートしました。2001年には社名を西鉄バス佐賀株式会社に変更し、その後も営業所の移転などの再編を経て、現在の姿へと成長しました。

営業所の所在地

西鉄バス佐賀の本社は佐賀県佐賀市駅前中央に位置しています。最寄りのバス停は「佐賀第二合同庁舎」で、営業所表記は「○佐」となっています。また、鳥栖支社は鳥栖市元町川原にあり、こちらの最寄りバス停は「西鉄鳥栖」で、営業所表記は「○鳥」となっています。

車両について

路線車

本社で使用される一般路線車は、福岡地区の営業所や西鉄バス久留米から移籍された日産ディーゼルの大型バスや、日野といすゞの中型車両が中心となっています。また、高速路線車には日野・セレガや三菱ふそうエアロエースが採用されています。特定車両には日産ディーゼルの西工B-I型があり、弘学館高校へのスクールバスとしても利用されています。

鳥栖支社では、日産ディーゼルやいすゞの中型バスが多く、特に大型車の大半は東明館学園のスクール輸送に充てられています。小型車両の三菱ふそうローザも所属しており、昔は日野・ポンチョが小郡市コミュニティバスとして使用されていたこともありましたが、乗客からの評価が芳しくないことから置き換えられました。

貸切車

貸切用途に提供される車両には、日野・セレガやいすゞ・ガーラが中心に配置されています。かつては日産ディーゼルや三菱ふそう製のバスも存在しましたが、現在はそれらは廃車または他社への譲渡が行われています。

利用券について

佐賀県内の路線においては、佐賀市営バスや他の地元バス運行会社との共通紙式回数券が利用できるケースがありますが、高速バスや福岡県を越える場合、コミュニティバスなどには使用できないため注意が必要です。このように西鉄バス佐賀は地域の交通利便性を確保し、利用者に親しまれる存在であり続けています。

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